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村内農業の現状―その8― キク ストレリチア バラは村の3本柱 花卉部会を訪ねて

幼い頃、春の野山を駆けまわった。野に咲く花にチョウが舞う。花をながめ、その香りに夢ごこちで寝そべった、遠い過ぎし日の想い出。その想い出をお届けしょうというのが、花卉生産部会。菊、ストレリチアバラが出荷の三本柱となっている。そのほか、カスミソウ、リアトリス、アンスリュウム、ガーベラなどの切り花、アデカヤシ、ホンコン、ガジュマル、ゴムの木等々の観用植物の栽培と範囲が広い。そして今、正月用の出荷に向けて、花卉生産農家は大忙しである。

現状
「花卉全般に関する研究、栽培技術の習得及び共同出荷を推進するとともに、会員相互の親睦と発展に寄与」することを目的として、花卉生産部会が昭和五十五年八月一日に発足した。青年が中心となって花卉栽培に取り組み、現在では村内に定着し、菊、ストレリチア、バラは村の三大生産花卉となっている。特にストレリチアは、県内有数の生産高となっている。
出荷時期は十一月末から翌年の六月、出荷先は全体の約三分の二が本土、三分一が県内である。殆んどが本土の需用を目当てになされるので、本土産が出回わるとただちに安値となり、欠損をこうむる。需用の微妙な時期を選んで出荷するのが勝負となる。
値段の当たりはずれが激しいことから、花卉専業は少ない。サトウキビや野菜との複合経営、また会社勤めのかたわらに花卉を栽培するというのが九十パーセント以上を占めるという。

活動状況
花卉生産には細やかな手入れ高度な栽培技術が必要である。同部会は講習会を軸として、現地検討会、県内県外研修を毎年行なっている。その他の活動として選別して規格を整える目揃え会、新品種を導入しての試験栽培等がある。

課題
花卉栽培には設備に費用がかかり過ぎること、病害虫、暴風雨の対策が課題となっている。菊は電照施設、育苗施設、防風網に資金がかかり過ぎ、また一度造った設備をなかなか他に移せないところから連作障害が生じてくる。ストレリチアは苗の代金が高く、回転率が悪い。中でも大きな課題は台風対策である。適宜な肥料配合、薬剤の散布、除草、摘芯摘枝を施し、いざ収穫という頃に台風が来る。台風対策を完ペきにすることが、そのまゝ花卉生産の発展につながる。


心が和む
出荷時期を当てるのが難しいですね。花卉栽培だけで生計を立てていくんであれば、ちよっと苦労します。
しかし、咲きそろった花を見るときは、何とも言えませんね。心が和み、活力が出てきます。私も他に仕事をもって、花づくりをやっているのですが、売るのだけを目的にしないで、趣味でやるのもいいと思いますね。どこも花でいっばいになると住み良くなると思います。
部会長の森田正一さん(湧稲国区)
50歳。母、妻、1男4女の家族
趣味はもちろん花井栽培

ダウンロード https://drive.google.com/file/d/1KHstZrZWYjPNS-LUOM-b5E9CTy7ruPeN/view?usp=drive_link
大分類 テキスト
資料コード 008460
内容コード G000000912-0005
資料群 旧大里村広報
資料グループ 広報おおざと第80号(1984年10月)
ページ 4
年代区分 1980年代
キーワード 役所・役場行政広報
場所 大里
発行年月日 1984/10/31
公開日 2026/03/27