大里村の肉用牛については、部会の皆さんが、熱心であるということを感じます。
毎年の充実した村共進会では、愛情をもって飼育した肉牛を見ることができます。地区、県共進会では、大里村の肉用牛が常に入賞し、レベルの高さを物語っています。
昨年の県家畜改良協会の認定で、当村から二頭も高統登録牛に選ばれました。
村、農協、部会のタイアップが功を奏しているものと思います。
今日では、大里村の肉用牛も、農家の熱心な飼育、研究で、県内でトップレベルまできていると確信致します。
ここで私が提案したいことは、銘柄牛に取り組んでもらいたいということです。御承知のように、宮古、伊江島が銘柄牛を出していますが、伊江村の村全体の取り組み状況を例にしたいと思います。伊江島では、村の共進会ともなると、村長、農協長、役場、農協の担当の人達はもちろん、村民全体が総出で参加します。地区、中央への出品に村長、農協長が牛と共に参加するわけです。そして、村民皆で迎え、入賞牛のパレードをして、島全体のお祝いをします。
このことは、銘柄牛とは関係がないように思われますが、実はここに銘柄牛を出したカギが含まれていると思います。
銘柄というのは偶然に出来るものではなく、村長、農協長はじめ村民が一つになって、十年がかり二十年がかりで出来上がるものです。伊江島では、島内の牛一頭一頭の名前を皆が知っている程で、病気にでもなると皆が心配します。
又、銘柄牛ともなるとそのルーツが五代先まで明確でないといけないこともあって、関係者は誰の牛がどうなっていると良くわかります。幸い、大里村でも三代まで分っている牛があります。村、農協、部会、その他の関係者、更には村民全体が「おらが村から銘柄牛を」と十年位目標に一致団結して進めば、大里の銘柄牛を出すことも夢ではないと思うのであります。
伊江島の牛の飼育、改良の方法、改善策等に大里の課題の解決策のすべてが、私には全て含まれているように思えてなりません。
ですから、県内外の他町村に学ぶよりは、伊江島だけを手本にしてほしいと敢えて進めたいのであります。紙面の都合もあって意を尽せませんが、大里村の肉用牛については、価格の低迷に動じない、熱心な部会、農協の適切な指導、村の配慮等が揃っており、今一歩村民全体が一丸となることが大事だと思います。
村嘱託獣医師
饒平名知市氏
| ダウンロード | https://drive.google.com/file/d/1MkbB8pC0t25Hf_hAkrO-l7kpWxvXyp7I/view?usp=drive_link |
|---|---|
| 大分類 | テキスト |
| 資料コード | 008460 |
| 内容コード | G000000910-0007 |
| 資料群 | 旧大里村広報 |
| 資料グループ | 広報おおざと第78号(1984年8月) |
| ページ | 5 |
| 年代区分 | 1980年代 |
| キーワード | 役所・役場行政広報 |
| 場所 | 大里 |
| 発行年月日 | 1984/08/31 |
| 公開日 | 2026/03/27 |