大里村の農業の経営形態は基幹作物であるサトウキビを中心に、野菜類、花木類、畜産が安定的方向をたどっている感じがします。
これ等の農業総生産額は、二六億三千万円で、その内訳は、畜産五〇%、サトウキビ三三%で総額の八三%を占め残り一七%がその他の農産物となっております。
畜産を内訳してみますと、十三億二千万円の内、養豚関係二四%、酪農関係十三%、肉用牛関係が三%と主体を占めています。これまで、農業経営の安定は、耕種部門での専業化にあるというように言われてきました。
しかし、諸搬の経済事情から又耕地面積の狭少なことから、最近ではサトウキビ等の耕種農業と畜産の複合経営が堅実な方向ではないかと見られるようになってきました。
大里村では、他に先駆けてこの複合経営をとり入れているのであります。
中でも養豚部門において、昭和五五年調べでは、県の飼養頭数二五六、四〇〇頭に対し、大里村は一〇、〇〇〇頭で四%を占め、これは南部地区では一二%となり、第四位となっております。
昭和五八年十二月末調査では、六、〇八八頭と、五五年に比べ、四〇%の減少となっていますが、複合経営においては、その内容に増減の変化があり、トータルとしての農業経営が問われるものです。
ここに、私が注目したい事例があります。
デンマークで、家畜に最も恐れられている口蹄疫が再発したため、昨年一月十二日、豚肉の輸入量の一番大きい同国からの輸入が禁止になりました。
その為、県内の豚価が値上りしました。
これまでの傾向から見ると豚価の値上りに対応して、飼養頭数が急増し、そのあおりで、豚価が急低下、大きな不利益を被った例が多かったのです。
一時的な高景気に惑わされないで、農業経営の安全地帯からはみ出さなかった、大里村民の賢明さを讃えたいと思います。今後の養豚経営の合理化と技術の向上を第一義に置いて品種改良に伴う系統的な産肉能力にすぐれた豚を産出するために、種雌豚は勿論のこと種雄豚の選定に一段と努力されて、畜産村である大里村が第一次産業の推進力になってもらいたいと念願するものであります。
村嘱託獣医師
饒平名知市氏
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|---|---|
| 大分類 | テキスト |
| 資料コード | 008460 |
| 内容コード | G000000907-0006 |
| 資料群 | 旧大里村広報 |
| 資料グループ | 広報おおざと 第75号 |
| ページ | 5 |
| 年代区分 | 1980年代 |
| キーワード | 役所・役場行政広報 |
| 場所 | 大里 |
| 発行年月日 | 1984/05/30 |
| 公開日 | ー |