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村内農業の現状 その3養豚部会を訪ねて

村内の養豚農家は、昭和五九年三月末現在で七七戸、飼育頭数は七、一二三頭である。
昭和五六年までは、肉豚経営営が主であったが、昭和五七年からは繁殖させ、肉豚として売り出す一貫経営が多くなった。
現在では、八〇パーセント余りが繁殖豚農家となっている。
東風平町にある南部セリ市場への豚の出場頭数は、ここ二年間、常にわが大里村が首位となっている。
セリ市場は、月三回開かれ一回に約八百頭がセリにかけられる。その中で、約二百頭が、わが村からの出場豚数である。
余り大きな利潤も期待出来ない代わりに、大きな損失もない、一応安定した経営だと言われている。

設立
昭和四五年五月
部会員数
十四支部七五名
目的
会員が共に助け合い、近代的養豚業の振興と、流通機構を確立し、価格の安定による会員の所得の向上と村畜産振興の発展に寄与する。
活動状況
家畜衛生の講習会種豚共進会、県内、県外先進地研修、共同防除(豚舎消毒)月一回古紙交換実施等。
現状
専業農家は十パーセント足らず。ほとんど複合経営で成り立ち、さとうきび、野菜との複合経営が主である。
年令的には、中年以上が大半を占めている。
養豚経営には莫大な資金が必要であり、運転質金に苦労している。
価格の変動、飼料の高とうがあり、規模拡大に踏み切れず、後継者の育成がなかなか出来ない。
課題
現在の養豚経営は、飼料を米国からの輸入に頼り、九〇%に昇ると言われる。
米国の冷干害による麦、トウモロコシの不作が続くと、その影響をまともに受け、飼料の価格が、二倍三倍、十倍にもはね上る。
又、豚肉の需用は、牛肉、豚肉、鶏肉の順にあり、牛肉が安値で容易に手に入る時は急速に豚肉の需用が減ってしまう。
一方、鶏肉の価格が下り、豚肉との差が大きくなると、同様の現象が起ってしまう。
飼料の高とうと価格の変動が、大きな課題となっている。
更には、衛生施設の問題もあり、いわゆるカッコイイ仕事ではないので、若者に敬遠され、なかなか後継者が出て来ない。
もう一つには、企業養豚の進出である。
いわゆる自分の豚舎に、会社の豚を飼い、日当をもらうという仕組みである。
企業養豚の善し悪しは別としても、本業の養豚農家とは性質を異にするので、その対応がせまられている。


私は養豚部会長の玉城稔です。
五八年の五月に部会長に就任しました。任期は来年までです。
私のところは、現在母豚二二頭、種雄一頭で、仔豚をセリに出している分です。
エサをやるのは、朝七時、晩六時の二回毎日です。
その合い間に、掃除をしたり、エサの買い付けをしたり又、飼料のカズラを刈ったり毎日、パタパタですよ。
豚のお産ともなると、夜中が多いので、徹夜になりますね。
酪農程は忙しくないかも知れませんが、飼料が高くて、"口ヌメー"しか儲けはないので、大変ですよ。
去年、農業委員会主催で要望等話し合いました。あれは良かったですよ。
エサ代は高いし、公害防除には金がかかるし、若者は養豚しようという人は余りいないし、厳しいですね。
村も、私達と一緒にもっともっと考えてもらいたいです。
よろしくお願いします。
養豚部会長
玉城稔氏(真境名区)

ダウンロード https://drive.google.com/file/d/1SaA3g2-jCh2Web0yatQW-GYr77J_Kc2S/view?usp=drive_link
大分類 テキスト
資料コード 008460
内容コード G000000907-0005
資料群 旧大里村広報
資料グループ 広報おおざと 第75号
ページ 4
年代区分 1980年代
キーワード 役所・役場行政広報
場所 大里
発行年月日 1984/05/30
公開日