「満二十年ヲ以テ成年トス」(民法第三条)
今年も一月十五日、日本全国一斉に、成人式が行なわれた。
当日は、天も祝福するかのように、カラリと晴れた。ポカポカ陽気の午後二時、改善センターは、りりしい羽織袴に、大和なでしこの着物で、熱気に包まれた出席者は、男六十八名、女四十四名の計百十二名。
村内成人者は、百二十二名だが、大学共通一次試験とかち合って、参加者が少なくなったようである。
子供から大人への脱皮の日、成人式-。
M君とKさんの前夜から当日までのルポを紹介しよう。
=M君の場合=
前夜
いよいよ明日は式人式。昨日までは、成人になるといっても、別に気にかけなかった。大人は子どもの延長じゃないかと思っていた。
さすがに今日は、何かしら緊張してくる。
夜九時、明日は羽織袴を着けて行くことになり、母が全部準備出来たと言った。
何か忘れているような気かして落着かない。十一時、同じく成人式を祈える悪友のsとYが来た。
やはり二人とも落着かないという。
泡盛を交しながら、雑談する。
話しは、彼女と仕事のことあまり話がはずまない。午前三時頃、SとY帰る。
眠ろうとするが、目がさえている。
当日
いつの間に眠っただろうか、時計を見たら午前十一時過ぎ。
昨日の不安がウソのようになくなっている。
母にせかせられて、着物をつけた-昼一時。
急いで、飯をかき込んで会場へ-一時四十分、
=Kさんの場合=
前夜
今日一日とにかく忙しかった。
ただ忙しいということで何も考えなかった
明日は、朝六時に美粧院に行くことになっているので、十一時に床に入った。
しかし、なかなか寝つけなもう二十歳か、早いなという感じで、あまり不安はない。
成人になったら、自分がやりたいことがあまり出来そうにないから、もっと遊んでおけば良かったとチョッピリ後悔する。
当日
午前四時起床。それでも大忙し。
六時半美粧院。
九時過ぎ帰宅。
着物、タビ、ゲタ全部借り物。
十二時、朝食兼昼食。胸が締めつけられて、あまり食べられない。着物を着ると強く締めるので、苦しいのよネ。
女の子ってかわいそうよ。
昼一時、会場に出発。
| ダウンロード | https://drive.google.com/file/d/10R7eRn0w_uAJnOqxRzWEFfCYk74hsytD/view?usp=drive_link |
|---|---|
| 大分類 | テキスト |
| 資料コード | 008460 |
| 内容コード | G000000906-0002 |
| 資料群 | 旧大里村広報 |
| 資料グループ | 広報おおざと 第74号 |
| ページ | 2 |
| 年代区分 | 1980年代 |
| キーワード | 役所・役場行政広報 |
| 場所 | 大里 |
| 発行年月日 | 1984/02/01 |
| 公開日 | ー |