「すべての人間は、生まれながらにして自由であり、かつ尊厳と権利とについて平等である(第一条前文)」
この世界人権宣言が国際連合で採択されて、今年で三十五周年を迎えます。また、アメリカ合衆国の独立宣言(一七七六年)やフランス革命の人権宣言(一七八九年)で、すべての人間の自由と平等の権利がうたわれて以来、すでに二百年の歳月が流れました。
しかし、残念なことに人権にまつわるトラブルは、まだまだ後を断ちません。今もなお、世界の各地で人権や性別思想などの違いによるいわれなき差別や虐待、争いが起こっているのです。
〈人権問題は身の回りにもある〉
私たちの身の回りにも、婦人、障害者、同和問題から、家庭内、隣近所のもめごとに至るまで、さまざまな差別や人間関係のトラブルが起こっています。
昨年一年間に、法務局や人権擁護委員(全国で一万一千五百人)が受け付けた人権にまつわる相談件数は、三十七万件にも上ります。また、法務省・人権擁護機関が「人権侵犯事件」として受理したものも約一万六千件。一日に四十三件の割合で人権をめぐるトラブルが発生しているのです。
〈トラブルの原因はわたしたち自身〉
結婚の妨害や子供・お年寄りに対する虐待、プライバシーの侵害、思想・信条による解雇、同和地区出身者であることを理由とする差別-。
同じ人間でありながら、不当な待遇や扱いを受けている人々が、まだまだ大勢います。また、私たち自身も、こうしたトラブルの加害者や被害者になりかねないのです。
人権にまつわる悲劇は、地震や台風、交通事故による災害のように、その原因を「自然」や「走る凶器」に求めることはできません。すべて私たち一人一人の問題です。
〈侵されて知る人権の大切さ〉
十二月四日から、世界人権宣言が採択された十二月十日までの一週間は「人権週間」です。
病気になって初めて健康のありがたさを知るのでは遅いといわれます。人権問題に出合ってからその大切さに気づく前に、豊かな人間関係をつくるにはどうしたらいいのかを、この機会に考えてみてはいかがでしょうか。
なお、差別を受けたり人間関係にまつわるトラブルで悩んでいる方は、気軽に、全国の法務局、地方法務局とその支局や人権擁護委員にご相談ください。
村人権擁護委員
○銘苅春次氏
電話 八九-三二二六
○仲村渠三郎氏
電話 六-二五五一
| ダウンロード | https://drive.google.com/file/d/15ZN_TnFAx2Yxhv-lTW07cYxNxYBipcWX/view?usp=drive_link |
|---|---|
| 大分類 | テキスト |
| 資料コード | 008459 |
| 内容コード | G000000904-0011 |
| 資料群 | 旧大里村広報 |
| 資料グループ | 広報おおざと 第72号 |
| ページ | 10 |
| 年代区分 | 1980年代 |
| キーワード | 役所・役場行政広報 |
| 場所 | 大里 |
| 発行年月日 | 1983/11/20 |
| 公開日 | ー |