なんじょうデジタルアーカイブ Nanjo Digital Archives

高い評価を受けた 五八年度畜産共進会

昭和五八年度の村畜産共進会が、食肉センターで開かれました。
年々質の向上があり充実してきました。
甲乙付け難い、優秀な牛や豚が数多くありました。また、端慶覧長吉氏(平川)が、経産豚三種で県農林水産部長賞、宮城清仁氏(仲程)が、経産牛一類で県畜産会々長賞に輝きました。
農業で立つわが村として、もつと皆が関心を持ち、更に畜産共進会を発展させていきたいものです。
共進会の模様を、村嘱託獣医師の饒平召知市氏の手記によつて、紹介致します。

県農林水産部長賞=経産豚三類 瑞慶覧長吉氏(平川)
県畜産会会長賞=経産牛一類 宮城清仁氏(仲程)

毎年改良が進んだ出品家畜
秋晴れだというのに、未だ残暑のきびしい十月三日、本年度の畜産共進会が、食肉センターの、芝生におおわれた十坪の広場で、盛大に催されました。
午前八時三十分から、出品家畜が続々搬入され、受付担当の職員は忙しさを増してきました。
出品全頭数が、前日に各部会員、経済課外役場職員、農協職員によって設営された繋留場におさまりました。
審査は、午前十時三十分から開始されました。
審査員には、県や家畜改良協会等から専門職員多数が派遣され、それぞれの専門分野で厳正な審査が行われました。
午後三時、審査は終了し、各部門の入賞が決定。
入賞が決まる度に、持ち主が、牛の喉首をなでてあげたり、豚の背をポンポンとたたいたり、長い間手塩にかけた出品家畜に、限りない愛情がそそがれていました。
出品家畜は、肉用牛六六頭(昨年七十頭)、乳用牛十一頭(昨年十四頭)、種豚五二頭(昨年四九頭)で、昨年出品全頭数一三三頭に対し、今回は一二九頭が出品され、昨年とほぼ同じ頭数ということになります。
大里村の各種家畜は、畜産農家の取り組みや、改良への意欲が、他村に抜きん出て、改良が毎年の如く進展してきています。
審査でも高い評価の講評を受けたのも、むべなるかなでありましよう。

少し淋しかった事も
共進会そのものの雰囲気は確かに盛況で、他の市町村を圧している事は事実です。
共進会は、家畜の一ケ年の総決算であり、他府県では、家族総出で応援し、審査の出番を待つ間も手入れに余念なく、又昼食事も、お母さんが心を込めて作ったご馳走をほおばりながらの一家団欒の風情は、例えようのない一景であります。
今回も、豚の繋留場の後側で、十八歳位の兄さんを中心に小さい子供達が三、四人車座になって、何やら楽しそうに語らっていたのは、共進会ならではの一コマでありましょう。
しかし、全体として、養豚部会旗だけが逞しくたなびき各部会毎設営されていたテントも、今回は一張だけで、心なしか淋しい面もありました。

審査講評に学ぶものは
審査講評は、毎年、おおよそ内じようなものではないかと思いがちであります。
審査員は、夫々の専門的立場から、審査、合議して優劣を決めます。
その講評も、優れた点、改善を要す面を指摘し、村の家畜の改良の方向等を示唆し、更には、最終的な目標に進むための考え方も含まれております。従って審査講評は、単にその場限りのものでなく、将来の道標となることを、畜産農家は感じ取ってもらいたいと思います

村民の一致協力のたまもの
大里村の畜産共進会は、その規模、出品家畜の質の高さ等が、他市町村に抜きん出ていることは確かであります。
この事は、一朝一夕に出来るものではなく、永い間培われた結晶だと思います。
役場の行政面からする「畜産の振興、改良の推進」、農協の事業面からする「経営の改善と安定、経済面からの推進」、畜産農家の「農業における畜産の地位に対する考え方、農業経営の安定と農家経済の向上」等が相まって、現在までに確立できたものと思います。
一人の力は、確かに小さいが、皆で結いだ手と手から生じる無限の力が、大きく大里村を支え、発展を約束するものであると思います。

※紙面の都合により審査結果と審査講評は次頁に掲載します。

ダウンロード https://drive.google.com/file/d/15ZN_TnFAx2Yxhv-lTW07cYxNxYBipcWX/view?usp=drive_link
大分類 テキスト
資料コード 008459
内容コード G000000904-0002
資料群 旧大里村広報
資料グループ 広報おおざと 第72号
ページ 2-3
年代区分 1980年代
キーワード 役所・役場行政広報
場所 大里
発行年月日 1983/11/20
公開日