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大事な乳幼児期はぜひお母さんの手で

村婦人主張大会が、去る六月十二日、改善センターで行なわれました。四名の支部代表が雄弁を奮い、その中で、グリーンタウン支部の金城サエ子さんが、青少年の健全育成には、乳幼児期が大切だと訴え、優勝しました。
紙面の都合で、七月号と八月号の二回に分けて紹介します。

"子は親のうしろ姿を見て育つ"とよくいいます。しかし今日の共嫁ぎ時代にいったい、子供達はいつ、お母さんの姿を見ることが出来るのでしょうか?
十年前、三人の子が生れるまでは私もその一人働くママでした。いつも後髪を引かれる思いで仕事に出かけ、その仕事はというと、自分の子供は他人に預け、よそさまのお子さんを預かる、という保育園の保母でした。何と、大きな矛盾を感じ、それに「お母さんこんなことをしていたらお母さんが年老いた時お返しに施設へ送りますよ。」という無言のささやきさえ、聞こえて来るような気が致しまして、あっさりと仕事をやめ、現在二男三女の五人の母親として子育てに明け暮れている昨今です。
私は、農家の大家族の中で生れ育ちました。祖父母、兄夫婦、姉や弟達が居て、私までは畑仕事や、お台所仕事の分野は廻って来ませんでしたから、私はいつも子守りをして遊びながら彼らの仕事ぶりを見ていました。
そして現在、我が家の猫の額ほどの(畑といっては大げさ)花園には、子供達といっしょになって植えられたさとうきび、さつまいもを始め、いろいろな葉野菜が所狭しと葉を茂らせ私達家族の目を楽しませてくれます。私はそれらの植え付けや種まきをする時、二十数年前のあの姿、あの言葉一つ一つがはっきりとよみ返り、あ、おじいちゃんはおいもを植える時、ヘラを使いこうしていた。父はキビを植える時はああしていたな、それから千大根のお料理をする時、おつけ物をつける時の母の姿等々。そして夕食の後は子どもを中心に一家団らんでいろいろな話題で、もちきりでした。特に今は亡き祖母は、お茶の一杯や、あめ玉の一個でもお仏壇に向かい一礼してから口にしていた姿、あの感謝の心、信仰深さは母や、私にとって最大のプレゼントだと思っております。そして私もそれを子供達に受けつぎたいと思っております。目で見、頭の中にしっかりときざみ込まれておりますから捨てることかない訳です。それこそ、姿を見ることが出来たのではないでしょうか?これらのことは、知識として教え込まれたのではありません。視る、聴く、触れる、臭い、味などの五感を通して人間が育くまれていくと言われております。ある学者の説によれば、乳幼児期のお母さんとの豊かなふれ合いや、対話が学習意欲につながる基礎になるとさえ、言われております。いつでもお母さんが側についてあげ「これなあに」「あれはどうして」等の対話が、勉強がよく出来るこどもをつくる基礎になる、と言われております。
私達親にとって一番、幸せを感じるのは何でしょうか?
やはり、子どもが健康で明るく、そして学校生活が楽しく過ごせることこそ親の願いではないでしょうか。
学校が楽しいということは勉強がよく出き、お友だちと仲良く遊べ社会性が身について情緒が安定していることにつながるのではないかと思います。
みなさん、人間、ぜいたくをしょうと思えばきりはありません。お金なんてあればあるで使いますし、無ければ無いなりに出来るようになっていると思いませんか。とにかくお母さんが家に居るということは家族全体が、身心共にゆとりがあり、素てきな安定剤です。食事もインスタントを使わず本物であり、よく工夫が出き子供達を手伝わせたり、家庭菜園の無農薬、無化学肥料、そして経済的なのは一番、うれしいことです。
それに学校のPTAや授業参観、あるいはお勉強会などに、無理なく出席し、子供のため又、自分自身を磨くことが出来ます。その他、たくさんの利点がありますが、限られた時間ですので申し上げられません。

=村婦人主張大会から=
金城サエ子さん
二男三女の母37才
「趣味は?」と聞くと、「生活そのもの、楽しく生きること」-。

ダウンロード https://drive.google.com/file/d/1K8a2Z-YIdWm1o0xSIAWOQ7JlUz3hRQhn/view?usp=drive_link
大分類 テキスト
資料コード 008459
内容コード G000000901-0008
資料群 旧大里村広報
資料グループ 広報おおざと 第69号
ページ 5
年代区分 1980年代
キーワード 役所・役場行政広報
場所 大里
発行年月日 1983/07/15
公開日