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昭和58年度 施政方針

本日、ここに昭和五十八年度予算案並びに関連する議案の御審議をお願いするにあたり、村政運営の基本方針と重要施策のあらましについて、私の所信を申し上げ、議員各位の御協賛と村民皆様の御理解と御協力を賜りたいと存じます。
五十七年度は、いろいろと問題もございましたが、沖縄振興開発特別措置の延長並びに第二次沖縄振興計画制定により、高率補助等の延長をみた年でもあり、村民福祉の向上と村政発展のための諸施策が着実に実現しましたことは議員各位をはじめ、村民皆様の御支援と御協力の賜ものと心から感謝申し上げる次第でございます。
さて、私は、昨年七月に行なわれました村長選挙において、小差ではございましたが引続き村政を担当することとなり、責任の重大さを深く認識しているところでございます。
従いまして村政運営にあたっては、初心にかえり、村民の期待と批判に応え、全職員とともに村民の信頼と付託に応える決意でございます。五十八年度の基本方針は一期目の村長就任の際にかかげました「一、農業の振興」「一、教育の振興のための施設の充実」、「一、生活の安定及び文化の向上」の三点を重点軸とする近郊農村で「調和ある豊かな村づくり」を推進していく考えでございます。

昭和五十八年度予算編成の方針
国の経済情勢を申し上げますと、昭和四十八年の石油危機以来経済の低成長が続き、年々巨額の公債を発行する等不均衡なる財政事情にあり、その不況を打開するために、ここ二、三年来財政再建を重点政策の一つとして行財政改革が強力に進められつつあります。
五十七年度は、その一環として、地方交付税の当初予算からの減額や国家公務員給与の人事院勧告の昇給を凍結する等の措置がとられ、きびしい状況にあります。
ちなみに、経済成長の動きをみると、五十七年度の経済成長率は、名目で五、一%程度、実質で三、四%程度が見込まれており、又五十八年度の経済成長率は、名目で五、一%程度、実質で三・四%程度が予想されており、五十八年度も厳しい経済情勢になるものと予想されています。
このようなことから、五十八年度の普通交付税についても、前年度当初予算より四・六%程度減額される見通しであり、一方起債充当率(公共用地取得)については改訂し引き上げ措置がとられています。
上述のように、国のきびしい「行財政改革」は地方財政に大きな打撃となり、財政依存度の高い本村においては、厳しい対応を余儀なくされております。
しかしながら、本村の重点的施策を達成するために、国庫補助等の財源を基に、大型継続事業(土地改良事業、農村総合モデル事業)の実施をはじめ、大里中学校体育館の改築、大里北小学校校舎増改築等の大型事業費の計画により、予算総額は、前年度の二一億七〇七四万一千円に対し、二四億二八九二万四千円と対前年比十一・九%の伸びとなっており、又予算総額に対する投資的経費の比率も前年の四四・四%に対し、四九・四%と五・〇ポイント高くなっでいます。
歳入歳出で増加した主な款は、歳入では国庫支出金と市町村債であり、又歳出では教育費、衛生費、公債費等であります。

重点施策・主な事業
なお、本年度の重点施策並びに主な事業を申し上げますと、次のとおりであります。
一、農業振興策として
(1) 土地改良総合整備事業(基盤整備事業)を前年度に引続き、嶺井、当間、大城地区の工事を進めます。(事業費二億一七二九万円)
(2) 農村総合モデル事業の五年次の事業として、集落道、排水路、農村公園の整備並びにこの事業の一環として平川地区の圃場整備の工事を進めます。(事業費一億六五三八万円、
(3) 農業構造改善事業の一環として、大城農業集落センターの工事を計画しております。
事業費 四、七三七万円
うち
県補助三、一五八万円
負担一、五七九万円
二、教育振興のための施設充実として
(1) 大里中学校体育館の改築、大里北小学校の校舎増改築工事を計画しております。(事業費三億五六〇〇万円)
(2) 大里北小学校運動場拡張用地の購入(二年次計画)並びに、大里中学校の校舎と同一敷地内の給食センターが同校の教育環境によくないことから、同センターの移転に向けて用地購入を計画しております。
三、福祉及び文化の向上策として
(1) 本村の医療費は、近年増加の傾向にあり、村予算への影響はもとより、村民生活に与える影響が大きいことから、村民の健康的生活を目指し、伝染病の予防接種をはじめ、一般の健康診査成人病の健康診査、子宮癌検診、婦人会乳癌検診等の予防医療の拡充を計画しております。
(2) 前年度に引続き、厚生省補助による地方施設整備事業として、集落内の環境整備(排水路工事)を計画しております。(事業費二、〇〇〇万円)
四、村道、河川等の整備として
(1) 村道改良工事を前年度に引続き、南風原~稲福線を西原~半田線の工事を進めます。(事業費一億一〇〇〇万円
(2) 村道舗装工事を前年度に引続き、南風原~稲福線の工事を進めます。(事業費一、五〇〇万円)
(3) 村道整備工事を二年次計画で、目取真~前原線の工事を計画しております。(事業費二、二二〇万円)
その他、前年度に引続き、大城地区の雄樋川かんがい丁事を県営事業として計画されており、当村の負担分は前年度同様一、〇〇〇万円でございます。

終わりに
以上、重点実施事項並びに予算の概要を述べましたが、地方財政の厳しい現況にかんがみ、財政の効率的運用を図り「明るい豊かな村づくり」に最大の努力を傾注していく所存でありますので、議員各位、村民皆様の御協力をお願い申し上げ、私の施政方針と致します。
昭和五八年三月一二日
大里村長 仲程實信

ダウンロード https://drive.google.com/file/d/1ZhExodENTVcs88xk7EpVqfmbF3LpfdHN/view?usp=drive_link
大分類 テキスト
資料コード 008459
内容コード G000000899-0002
資料群 旧大里村広報
資料グループ 広報おおざと 第67号
ページ 2-3
年代区分 1980年代
キーワード 役所・役場行政広報
場所 大里
発行年月日 1983/05/15
公開日