なんじょうデジタルアーカイブ Nanjo Digital Archives

村民の動き =村婦人主張大会から 婦人の今後の課題 字当間 新垣正子

西も東もわからない私が大里村民の一人となって、あれから十三年の歳月が過ぎました。
私もどうやら一人前に四名の母親になり、人生とは何か婦人とはどうあるべきかなどについて、悟り始める時期が来ました。
-人は人生を思い〱の色に描く、白あるいは灰色、ピンク又は真赤に。私は今でもそれを真赤に保ちたい。-
これは私が、独身時代に読んだ中国のある労働者の日記の一節です。
この一節に記されている真赤な人生とは何か。それは、精神的、肉体的に充実した生涯を送ることではないでしょうか。人間としてより幸せな暮しをしたいとの願いは、皆持っています。後はどうすれば幸せになれるかです。
私は、婦人会の活動を通して沢山の友を得、色々なものを学び、少しばかりの経験も積んできました。
婦人会の目的は、一言でいって、「生活を高める」ということにあると思います。
まだ経験が浅いので大きなことは言えませんが、生活改善グループや支部婦人会の活動の中で体験したことを通して、若干の問題提起をし、それに対する意見を述べたいと思います。
初めに、婦人会は、もっと団結が必要だと思います。
ある一つの問題について、主張する時は、堂々と主張し協議して、そこから一致点を見い出し、決った事については、皆が一体となって行動するというのが、婦人会のあるべき姿だと思います。
しかるに現実はどうでしょうか。現在の婦人会は、一部のリーダーに支えられているようなものです。当部落でも役員だけが活動して、組織に不自然さがあり、停滞の一つの原因がここにあると思います。当部落は、役員を終えると、一定期間顧問として、指導、助言するということになっているが、活動に全く参加しない状態です。今後の課題だと思います。
次に、婦人会の活動方法について述べたいと思います。
これは、各地域で論じられていることですが、旧習を押しつけられ、婦人会の主体的な活動になかなか踏み切れない弱さがあるように思います。
村や部落の協力事業、他組織の協力活動が、婦人会活動の主体となっている感があります。
協力事業が悪いと言うことではありません。婦人会の皆が参加して、一人一人が喜んで研さん出来るような文化面の行事も強力に進めてもらいたいと思います。
これまでにも文化的行事はありましたが、総花的で内容に乏しいきらいがありました。
もっと重点項目を選び、婦人会ならではの内容にすれば充実するのではないかと思います。
あらゆる活動団体に見られるようですが、会活動の為の活動、つまり活動項目を埋め合わせるだけの活動に終ってしまう傾向にあります。
生活に結びついた身近な興味のある事柄を取り入れて研究し、生花、料理、着付講習会も一つ一つを深く研究していけば、ある程度の成果を出すことが出来ると思います。
この文化面での婦人会活動を充実させていくためには専門家や協力団体、又資金もなければ困難であります。
そこで、村生改連協では空瓶や空カン、古紙等を回収して資金を作り、その資金で味噌を共同仕込みして、東雲の丘の老人ホームに贈りました。毎月の売上金は貯金して次の事業のために備えております。小さなボランティア活動ではありますが、計画から実現までには、いろいろと目に見えない苦労がありました。
しかし、一つのことを計画し、実践し、成功した喜びは何とも表現出来ません。
このような小さな活動を積み重ねて、役員だけでなく、一人一人の力の結集をしていった時、私たちの婦人会は、魅力あるものになり、充実したものになるものと思います。
今後の婦人会活動の課題は大きく、困難なものではありますか、まず身近なところから、小さなことから進めていって、皆が参加し、そして会活動を通して、一人一人が"真赤な人生"をつかめたら-というのが私の切なる願いです。

ダウンロード https://drive.google.com/file/d/1-CRgp9V3c98FPqXS5L8p-DT5NuL0cDGO/view?usp=drive_link
大分類 テキスト
資料コード 008459
内容コード G000000893-0006
資料群 旧大里村広報
資料グループ 広報おおざと 第61号
ページ 3
年代区分 1980年代
キーワード 役所・役場行政広報
場所 大里
発行年月日 1982/08/09
公開日