作文
修学旅行の思い出
大里南小学校六年
静野祐子
去年六月十一日から十三日までの二泊三日、渡嘉敷島への修学旅行でした。最高に楽しかったのは、生まれて初めてのカヌーこぎです。私たちの班はカヌーの七番に乗りました。(沈没しないかなあ。ぶつかって割れたりしないかなあ)と考えると胸がドキドキしてきました。底がうすいみたいなので不安です。
スーッと男子がカヌーをおし、いよいよ出発です。私は右側をこぎました。皆なで、「イチッニー、イチッニー」かけ声も高く、ぐんぐん沖へ進んでいきました。先程の心配も忘れてこぐのに精いっぱいです。「イチッニー、イチッニー」、私達のカヌーはとっても速いのです。先に出発したカヌーを、すごい勢いで追い越しました。先生が「右に回ってー」と言いました。右に回る時は、皆なで左側をこがなければならないのに、左右に分れたままこいだので、なかなかターンすることが出来ません。それでもやっとのこと、大回りをしてカヌーは岸の方に向かいました。私が「もう帰るの」と言うと、先生が「いいえ、まだですよ。はい、また右に回って」との声で小島の方向に、こぎ進めていきました。そうこうしているうちにもう帰る時間です。ところが、一生けんめいターンしようとするけれど、カヌーは真すぐ進むだけです。
このまま進むとカヌーは島に激突します。ほかのカヌーも、岸に帰れなくて困っているところを、"あらしお"という青年の家の警備艇がひっぱっていきました。芳美さんと私は「あんなふうに、ひっぱられないようにしようね」と、カヌーをしつかりと岸の方向に向けて元気よく声を出してこぎました。しかし、今度はどんなにこいでも、なかなか前に進みません。カヌーは岸に行こうとするのに、岸辺から波がおし返して進めないのです。私達は疲れてきました。その時です、あの船が私達の方に向かってくるのです。案の定、私達のカヌーを引っぱりに来たのでした。芳美さんと私は、「自分たちでこいで帰るから」と言いましたが、「波が荒くなっているから」と、私達のカヌーにロープを結びつけると、岸に向かって出発-ということになりました。
「あーあ、自力で帰りたかったのに」。私達は残念でなりませんでした。突然、智子さんが「あれ、なんね」と声を上げました。見ると、棒みたいなものが浮んでいました。「ヘビだー」と誰かが叫びました。海ヘビです。ダンスをしているようです。
(もし、ヘビが私達のカヌーに入って来たら、どうしよう)と考えると恐くなりました。それでも私達は元気を出してはしゃぎ、手で水をかいて、「手でこいでいるのに速いなあ」と、冗談を言い合ったりして、無事に岸辺に着きました。
六月十三日の午後四時、楽しい思い出を残して、渡嘉敷港を後にしました。小学校生活の素晴しい思い出として、私の心の中に一生残ることでしょう。
習字
大里南小学校 六年
並里香澄
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|---|---|
| 大分類 | テキスト |
| 資料コード | 008459 |
| 内容コード | G000000890-0010 |
| 資料群 | 旧大里村広報 |
| 資料グループ | 広報おおざと 第58号 |
| ページ | 7 |
| 年代区分 | 1980年代 |
| キーワード | 役所・役場行政広報 |
| 場所 | 大里 |
| 発行年月日 | 1982/04/15 |
| 公開日 | ー |