なんじょうデジタルアーカイブ Nanjo Digital Archives

20歳に期待する

今年成人なる皆さん、お目出度うございます。
われわれが若い頃は、数え年で、男子は十五の祝、女子は十三の祝を、親戚多数が集まって盛大に催したものである。
満二十歳になると、男子は必ず徴兵検査を受ける義務があった。
戦後の成人式は、卒業式以上の儀式が各市町村、職場でも行なわれている。
諺に『若さは力なり』とあるとおり、社会や職場は、皆さん方の様な純真の若さを待っている。若い人は真心と誠意が身体中に、横溢しているからこそ力があり尊いのである。
私が若き皆さんに期待したいのは、"人に好かれる人間になる"ということである。
人に好かれることは、友人や上司から多くの仕事をさせられ、手早く正確に処理出来れば、自信は自信を生み、やがて大成する。又ほめてばかりいる上司よりも叱ってくれる上司こそ、あなたを信頼し、将来に対して導いていると思って懸命に励むべきである。そして、自分のみのことを考えず、相手の身になって、社会の中で事を処理していく心構えを持ってほしいということである。
アメリカへ研修に行って、感じた事であるが、アメリカ人は、若い時に苦労し、老人になるとゆうゆう自適の生活を送っているようである。
大学を出るにしても、親は一銭も出さない。自宅から通う場合、食事代を家に支払う徹底ぶりである。子供が農業を継ぐ場合でも親から農地を買う。安い値段をつけると他人に売ってしまうということである。
私が若い頃も、お年寄に「若い間は、苦労を買ってでもやれ」とよく言われた。
アメリカの社会では、若い間は苦労の連続である。アメリカの風習をほめるわけではないが、人間"苦労しないと大成しない"ということは世界共通である。
皆さんが、苦労を乗り越え、悔いのない青春を大いに翼き、すばらしい郷土建設に邁進されん事を祈念し、お祝いのことばといたします。
大里村農業協同組合
組合長 新里寿光

今度、成人を迎える皆様、誠におめでとうございます。
今、皆さんは、大人としての権利と責任を負って、新しい門出に立ったわけであります。
これからは、若いエネルギーに溢れた皆さんが、社会人として新しい日本を背負って活躍することになるのであります。
そこで、私は社会人の先輩の一人として、皆さんに一言申し上げたいと思います。
それは、今の若い時に、自分自身を鍛えることが掃も大事な事である"ということです。
一個の社会人となれば、今まで、法的に又、その他の社会の規律の中でも種々保護されたその枠が解き放たれ、自分の責任において事を処理していかなければなりません。
社会には、その人を駄目にする誘惑の手が、多くあります。甘いささやきがあります。
自分の志しを達成するまでには、いろいろの障害があるものです。
ですから今、若い時に、白己の向上を目指して、うんと勉強してほしいと思います。
自分がどのような役割を果していかなければならないかを自覚し、それぞれの立場の中で、自分を厳しく見つめ、社会の前進に役立つような悔いのない人生を切り開いていただきたいと思います。
私もこれまでに幾度も失敗がありました。決して成功したなどと思いませんが、失敗の度に、甘さを除き自分自身を厳しく見つめ直してきました。
大きな希望で夢ふくらむ皆さんに、少々教訓じみてしまいましたが、よりよい社会の為に、賢明な社会人として活躍されることを期待し、お祝いのごあいさつと致します。
(有)大城生コン工業
代表取締役 大城昻

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大分類 テキスト
資料コード 008459
内容コード G000000888-0007
資料群 旧大里村広報
資料グループ 広報おおざと 第56号
ページ 4-5
年代区分 1980年代
キーワード 役所・役場行政広報
場所 大里
発行年月日 1982/01/04
公開日