なんじょうデジタルアーカイブ Nanjo Digital Archives

子供は風の子太陽の子 6歳~9歳の基礎体力つくり

「たくましい体と豊かな心」は子育ての理想であり、また教育の基本です。
明日をになう子供たちが、自然の中で、また友達同士の"子供社会"で夢中になって遊びながら、足腰をきたえ体力を養い、たくましくすこやかに成長してほしいと願うのは、親ならだれしものことでしょう。
六歳から九歳(小学校一年~四年)までの子供を対象に基礎体力つくりの基本的な考え方をまとめてみました。基礎体力とは、日ごろの生活を営むうえに必要な最小限度の体力で、とくに子供のときに培っておかなければならないものです。
基礎体力の中には、早い時期から発達し始めるものもありますので、子供の時から発育段階に合った運動を実践していく必要があります。
そのためには、体を動かす遊び(運動遊び)を十分に行わせ、食事そのほか日常生活の習慣を正しく身につけさせることが大切です。
「子供が幼いうちは体力つくりなど考えなくてよい」とか、「中学生になってからでも間に合う」と思っている方も中にはおられるようですが、それは大きな間違いです。
乳幼児には乳幼児に合った、小学生には小学生らしい体力つくりが必要です。
体格は、人それぞれに個人差があります。わが子の体力が同じ年の子供の標準より劣っていると嘆いたり、すぐれていると喜んだりすることは、必ずしも正しくありません。
体格は、遺伝的なものなど持って生まれた条件のために、大きかったり、小さかったりすることが多いのです。しかし、発育期の栄養が悪かったり、戸外の遊びを十分にさせなかった為に、発育障害等を起こすようになってしまったのでは、親の責任を問われても仕方ないといえましょう。
健康な子を育てるための親の責任は-。
子供の手を取り、足を取りといった過剰な世話をやくのは、子供の生活に干渉しすぎることになり、せっかくの伸びる芽を摘んでしまうことになりかねません。
一方、極端な放任主義の子育ても、無責任この上ないといえます。
大切なのはその兼ね合いで、温かく見守りながら見ぬふりをする、つまり「親の後ろ姿で子は育つ」の気持ちで接するようにしたいものです。
力を外に向って十分発揮させることが、六歳~九歳の心身の発達に欠かせません。
よく学び、よく遊べ-体の働きには精神的なものと肉体的なものがあり、この両方をバランスよく発達させるのが理想です。
しかし、最近、勉強ばかりに気をとられ、遊せると頭がよくならないと誤解している人が少なくないようです。しかし、「勉強時間を長くすればするほど頭がよくなる」というのは誤った考え方で、六歳から九歳までの子供は、一つの事は五分~十分でやめて、他の事に気分を変えてやった方が効果的ということさえあります。
この年代の子供は、心蔵や血管の力がまだ不十分な為、手足を大きく動かすようないわゆる運動遊びの時間が少ないとかえって血液循環の負担が大きくなり、子供のうちから老化が始まる"早老現象"を起こしかねないとさえいわれています。
子供達は、仲間同士でいろいろなことを勝手に創造しながら楽しむものです。この創造-何かを生み出す力こそ、基礎体力つくりの重要な原動力となります。
極端なスパルタ教育でなくとも、「可愛い子には旅をさせよ」の教訓ぐらいは実践すべきではないでしょうか。
山で遭難するのは長男や一人っ子が多いともいわれるように、子供社会での豊富な経験がないと、生活にうまく適応できない子供になるおそれがあります。子供たちは友達をつくり、世間の風に当たることで、思わぬ真価を発揮することがあるものです。

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大分類 テキスト
資料コード 008459
内容コード G000000883-0013
資料群 旧大里村広報
資料グループ 広報おおざと 第51号
ページ 11
年代区分 1980年代
キーワード 役所・役場行政広報
場所 大里
発行年月日 1981/07/07
公開日