家庭教育というと、とかく堅苦しいお題目や方針を並べたくなりますが、"これがわが家の教育方針だ"といった意図的なしつけよりも、子供は、ふだんの親と子の何気ない接触、日常生活の何でもない一コマ、一コマから親の強い影響を受けることが多いのです。
たとえば、来客があるとき、表面では丁重にもてなしながら、陰では「あの客は長居をして面到だ」などと愚痴をこぼしたりすると、子供は親の陰□を通して人を理解し、やがては態度にも表れるようになります。
ですから、子供とのふだんの接触に重点を置いた家庭教育-しつけを心がけるようにしたいものです。教育やしつけの効果が、子供の心にいちばん浸透するのは幼稚園から小学校三、四年生にかけてです。
親や教師のはたらきかけが柔軟な心にしみこんで、人柄なり性格の基礎が形づくられていくのもこのころです。
この時期は、親と子の心理的な距離が非常に近く、親に何でも話したがります。学校であったこと、友だちのことなどをしきりに聞いてもらおうとします。
そんなとき「いま忙しいからなどと、そつ気ない態度をとるのはよくありません。まず、子供の話に耳を傾けてほしいものです。
ときには、いろいろな疑問をぶつけてくるでしょう。そういう場合も、いい加減にすませないで共に考えてやり、夕食後の団らんのときなどに、百科事典を開きながら一緒に調べるといった態度こそ大切です。
教育とは、単に字が上手に書けるようになるとか、計算のしかたを教えることだけではありません。何が善くて、何が悪いことなのか、どんな時にうれしさを感じ、また心の痛みを覚えるか、どんな場合に感謝の念を持つか-といった的確な判断力と豊かな情操を、ふだんの生活を通して養うことが大切です。
最近"家庭内暴力"が社会問題となっています。その背景はさまざまで、一言では片づけられませんが、ただ言えることは、どんな子供でも、ある日突然そつした行動に出るのではないということです。
もやもやした気分が、家庭という自由にふるまえる場で発散できないとか、親に対する何らかの不満がだんだん高じて、やがて爆発するというケースが多いと言われています。
このような子供のもやもや・不満を解消するためにも、ふだんから親と子が楽しいふん囲気で話し合うことが何よりも大切だと思います。(談)
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|---|---|
| 大分類 | テキスト |
| 資料コード | 008459 |
| 内容コード | G000000881-0008 |
| 資料群 | 旧大里村広報 |
| 資料グループ | 広報おおざと 第49号 |
| ページ | 7 |
| 年代区分 | 1980年代 |
| キーワード | 役所・役場行政広報 |
| 場所 | 大里 |
| 発行年月日 | 1981/02/05 |
| 公開日 | ー |