なんじょうデジタルアーカイブ Nanjo Digital Archives

農村モデル事業起工式 盛大に行われる

師走煩雑なときとなりましたが、茲に本日の佳き日を期して、大里村の農村総合整備モデル事業の起工式を挙げることかできました事は村民最大の慶びとするところであります。
モデル事業のキャッチフレーズにある「明るい住みよい豊かな村づくり」をその総に村民一同期待に胸ふくらませ大里の発展を確信致しますこの記念すべき発展に沖繩総合事務局長沖繩県知事をはじめ局、県庁、町村長並びに来賓の方々及び村民多数御参加下さいまして衷心より感謝申し上げます。本村のモデル事業は、去る昭和五十一年五月国土庁への農村総合整備計画作成町村選定申請書の提出に始まります。県当局は勿論のこと大城真順県議、国会議員現西銘知事の並々ならぬ御高配御協力を賜わりました。明けて五十二年三月農林省ヘモデル事業実施計画地域承認申請書の提出後ようやく今五十二年十月二十五日モデル事業実施採択通知を県から受けました。その間二年五ヶ月を要しましたが、国、県御指導の下に村の推進協議会の御協力により部落懇談会を実に三十数会を重ね村民皆様の御参加により今日栄光ある同事業の開始となりました。国県の御高配と村民一丸となった努力のたまものであり誠に御同慶のいたりであります。
農村総合整備モデル事業は国の第一次計画が昭和四十八年より五ヶ年間(五十三年迄に全国三千余りの市町村中四二十市町村の指定であり沖繩県五十三市町村で七ヶ村が採択されています。仲里村、上野、東風平、伊江、大宜味、勝連、大里の各村です。七ヶ年以上に亘る事業で本村の場合総事業費十三億六千万円となります。沖繩農業の問題点として農業基盤整備が他県に比べ著しくおくれていますが、別に農村の環境整備も亦同じであり、本村でも生産基盤整備として土地改良総合整備事業構造改善事業着々進展しつつありますが、問題は旧態依然たる部落内いわゆる生活環境の整備がむつかしい課題ではなはだ憂慮していました。面しここにモデル事業の開始により本村の十八ヶ部落は開ビヤク以来の「住みよい明るい」環境整備事業の緒につくことになりました。本事業は都市なみの環境づくりが、農林省当局の御英断でありまして今後部落や村をとりまく農村の生活と生産の環境整備が著しく改善され明るくなるものと確信致します。大里は面積十二平方k人口八四〇〇人十八部落二団地となりますが歴史上古く、淵源たずねると大里按司と佐敷按司と干才を交えたのが一四〇二年となています。その時今南山大里に対し島尻大里と称し島尻に覇をとなえ、豊情の地を有し島おそい大里が、別名でありました。その後五七〇年間余政治的変還を重ね、今大戦後字与那原地区が分村し純農村として発展し今にいたっていますが、今、正に農村総合整備計画に基ずき事業進展の暁を迎えたわけであります。明治廃藩以来大里役場には謝名親方が伝えたという「和衷讃理」の扁額が懸かっています。真理、道理のたつところ心から和して協力し合うと解しますが、村民が主張をこえ和衷讃理を理解しあえたならば村発展に更に拍車がかかると思います。
終りに本日御臨席の皆様の御鞭撻、御指導をたまわり村民一同の積極的御協力をお願い申し上げて御挨拶と致します。

ダウンロード https://drive.google.com/file/d/1as1B4i0x-UTNrB5FIwvrRWF-q9_TR90v/view?usp=drive_link
大分類 テキスト
資料コード 008459
内容コード G000000869-0004
資料群 旧大里村広報
資料グループ 広報おおざと 第37号
ページ 3
年代区分 1970年代
キーワード 役所・役場行政広報
場所 大里
発行年月日 1979/01/31
公開日