序にかえて
近年農業を見直そうと全国的に叫ばれている中で、脱都会者が多くなり、そのほとんどが古里に帰えりつつあります。私達の住む農村にもその現象が現われてきております。 本村は、村民が日常生活を営む場であると共に農産物を生産する場でもあります。そのほか自然緑地と大里城跡があり、老若男女がスポーレクレーションを通じて融和する懇いの場でもあります。 しかし、本県が1/4世紀にわたり本土と行政が分離された関係上、県下の市町村はもちろん私達の住むこの村も本土の農村に比較して農産物を生産する基盤整備、集落内の生活環境等がまだまだ整備されていないのが現状であります。労働力に無理がなく生産コストも低く押えて、高収入を上げる農業経営を図るためには一日も早く畑地帯の基盤整備を図ると共に、生活環境を自然との調和をとりつつ村民が住みやすいような集落内整備を強力に推進しなければならないと思います。 また、明日の大里村をになう子弟の教育を充実させながら心の通う社会福祉を図り、魅力ある村を村民の「自らの手で」建設することが急務だと思います。 このたび国では国土の均衡ある発展と地域住民の福祉の向上を図るために都市に比べて立ち遅れている農村の整備を、総合的かつ計画に推准する必要があるという基本的な考ヌに立って、昭和四七年から全国で四三〇市町村をモデルとして、農村総合整備計画作成村に指定しております。本村も昭和五一年六月に指定を受け「大里村農村総合整備計画」を策定致しました。この計画書は、大里村の将来はこう歩むべきという指針を示したものであります。 もちろん、これを策定するにあたり村民各位からのアンケートや意を基礎にまとめあげたものであります。これが実現したあかつきは「住みよく、明るい、豊かな村づくり」ができると思います。 村民各位のなお一層の御協力を心からお願い致しまして整備計画書作成に当り序にかえたいと思います。
本村の農村としての問題点
本村は、農業を主体に至ってきたが近年の社会情勢は農村まで波及し農業立村を確保するためにもさまざまな問題をなげかけている。
(イ) 若年労働力減少により農家の兼業化が多くなり、昭和五〇年第二種兼業六一、二四パーセントにも達し農業経営及び生産計画にブレーキになっており、農業後継者の対策を積極的に進め労働人口を確保する必要がある。
(ロ) 本村の農耕地は、全域で八一〇(クタールもあるが、ほ場整備は全くされてなく早急なる基盤整備が必要である。また経営規模を拡大するため、農地保育合理化の対策を早急に進める必要がある。
(ハ) 集落路や集落排水等の生活環境の整備率が低くその改修整備が望まれる。饒波川、東風平村を下流にもつ報得川、雄飛川、国場川等は、本村の基幹排水であり、集落内の排水は、すべてこの四本の排水路に連結しているので支線排水路と同時に整備する必要がある。
(ニ) 本村には中央的な集会施設がなく、各種団体の研修、集会に支障をさたしている。地域住民の連帯感及び意識の高揚、建全なる身心を築きあげるために早急なる整備が必要である。
(ホ) 本村には平良、目取真集落に村立保育所があるが、三ケ所とも四才児保育所で乳幼児はほとんど村外の保育所にあずけている状態である。希望者の需要をみたしきれないので村内にあと三ケ所を設置し、又本村が農村であるため農繁期に託児できるよう併用施設を作る必要がある。
(ヘ) 野菜は昭和五一年に村独自の流通対策奨励補助金が出され、生産の安定を図り共同出荷体制をとりつっあるが、まだ相対売りがあり午前二時に経済連市場に出荷しなければならない。そのため、野菜農家の健康を阻害している。そこで、市場の開拓と同時に共同出荷体制を強力におしすすめる。
(ト) 畜産については、既設の畜舎は排水物の処理施設がなく、排水に流して悪臭をかもしているので今後は公害(環境汚染等)を考慮しつつ、適所を選定し生産地形成を促進して多頭飼育を前提として、し尿処理施設、共同畜舎等の整備に畜産経営の安定を図る必要がある。 以上の問題点をふまえて、次のように十年後の村づくりをめざす農村総合整備計画(案)を作定いたしました。
| ダウンロード | https://drive.google.com/file/d/1DB3z2QPyS5VBnpfiv-oX13U0AVkt4B6C/view?usp=drive_link |
|---|---|
| 大分類 | テキスト |
| 資料コード | 008459 |
| 内容コード | G000000861-0004 |
| 資料群 | 旧大里村広報 |
| 資料グループ | 広報おおざと 第29号 |
| ページ | 3-4 |
| 年代区分 | 1970年代 |
| キーワード | 役所・役場行政広報 |
| 場所 | 大里 |
| 発行年月日 | 1977/01/25 |
| 公開日 | ー |