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年頭のあいさつ 大里村議会議長宮城武雄

村民の皆様、あけましておめでとうございます。年頭に当り議会を代表しまして村民の皆様に謹んで御挨拶を申し上げます。正に光陰矢の如しで瞬く間に一年が経過致しました。過ぎ去った昭和五十一年度を顧みまするに、国際的インフレの波は尚絶えることなく国民生活の上にいろいろな形で容赦なく弊害をかもし続けている昨今であります。とりわけ国内情勢につきましては、例のロッキード疑獄に象徴されるように、神聖であるべきはずの国民の政治が腐敗しきっているという事実が国民の前で明確にされました。更に国内の経済情勢につきましてもEC(輸入粋の拡大)とOPEC(原油の値上け)などの動きに見られるように日本の貿易政策あるいは産業政策にも益々厳しい状況が生れつつあることは、御承知の通りであります。つまりそのことは、日本が今日まで取り続けてきた大企業本位の経済政策がもはや行き詰りの状態にさしかかったということが言えようかと思います。このように見ますと、我々の生活と密接なかかわり合いを持つ日本の政治及び経済が正に大きな転換期にさしかかっていると言えます。因みに我々沖縄はどうなっているでしょうか。御承知のように長い異民族又配から脱し祖国に復帰して今年が六年目にあたります。その間、政治、経済、教育すべての分野において生した本土との格差を早急に是正する意味において、復帰特別措置法に却づき、いろいろな方策が講じられてまいりました。その中においてはそれなりに初期の目標を達した点も多々あるでしょうが、その反面、基本的問題にして未解決の問題が山槓している現実問題を最も重要視しなければなりません。その点で沖縄の現実を見た場合、六パーセントを越す多数の失業者がいるという事実は、それこそ正に異常としか言えません。そのことは何に起因するかと言えば第一の大きな原因は、軍労働者の相次ぐ解雇であり、その他県内平小企業の相次ぐ倒産であることは論をまたない。要するにこれらの基本的問題を解決することなしには沖縄経済の抜本的解決はあり得ないと忠います。具体的には基地の縮小と跡利用計画の推進、県内中小企業等に対する保護、育成策を強化するためのきめ細から制度の確立を政府や県の政治の場で強力に進めていくことが緊急の課題であると同時に沖縄経済を救う唯一の道であると思います。わが村についてはどうなっているでしょうか。わが村の特徴は何と言いましても那覇という大都市に隣接した、いわゆる都市近郊農村ということであります。従いまして既に本村全域が都市計画法上の市街化調整区域(市街化を抑制する区域)として指定されると共に農振法上においては農業振興地域として指定されていることなどからして明らかなように、いわゆる本村の将来は正に豊かな農村の建設にあり、同時にそのことが今後の本村における行政運営上の基本的立場であることは、村氏が良く御承知のとおりであります。従いまして、本村議会と致しましてもその点を十分踏まえ、本村の経済開発、すなわち農政の確充及び豊かな農村福祉の向上、その他民主的教育施策の確充等、ありとあらゆる施策の模索する中から適宜地域にあった方策を村執行部と共に切磋琢磨して進めていきたいという決意であります。これは議決機関という名に恥じないよう諮問機関的考えを排し常に能動的議会運営をしていく賞悟であります。本村におきましては村当局の御努力は元より、議会及び村民の皆様の強い要望によりまして、目下、稲嶺地区土地改良事業の第一期工事が着々進行中であり、再に本村にとりまして最大のプロゼクトとなるであろう農村総合整備モデル事業が遅くても五十三年度から実施される目途がたちました。目下のところ、その準備段階として村当局において総合整備計画書を作定中であります。このことにつきましては、村当局からも詳細にわたる説明があるかと思いますので省略致しますが、願わくば村民の一人一人が斯様に機会において、わが村の将来像というものに関心を寄せる中から村行政にも積極的に参加して頂くことに大きな期待を寄せるものであります。年頭に当り、私の所感を申し上げますと共に村民の皆様にとりまして本年も幸多きお年になりますよう心より祈念致しまして年頭のあいさつと致します。

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大分類 テキスト
資料コード 008459
内容コード G000000861-0002
資料群 旧大里村広報
資料グループ 広報おおざと 第29号
ページ 2
年代区分 1970年代
キーワード 役所・役場行政広報
場所 大里
発行年月日 1977/01/25
公開日