大里中学校長 吉田安哲
今年も夏休みがやって来ました。四十日の長い休みです。子どもたちはどんなに楽しく待ちこがれていたことでしょう。昨日までは学校に遅れまいと、毎朝早起をし、学校に行くと時間割どおりの授業というように、規則正しい生活を毎日くりかえしていたのが、休みに入った今日からは、家でゆっくりできるのです。羽をのばしてとぴまわることができるのです。遊びざかりの子どもたちにとっては楽しいはずです。待ちこがれるのももっともです。この子どもたちを指導もせずに、そのまま放任しておくとどんな子どもになるでしょう。
一、今までの規則正しい生活態度は乱れ、なまけ心がついふしだらになりやすい。
二、今までの規則正しい学習習慣がくずれ、遊びずきの勉強ぎらいになる。
三、毎日の暑さに加えて、不規則な生活のため健康がそこなわれやすくなる
四、心にゆるみができているため、事故をおこしやすい。
五、更に誘惑にまけやすく非行化に傾きやすい。
それでどの学校でも、夏休み中の子どもの生活には十分に気をくばり、毎年のように、学年相応な休み中の生活心得を与えるとともに、父母に対しても、休み以前の規則正しい子どもの生活を、できるだけくずさないような生活指導をするよう呼びかけています。子どもたちが、先生たちから教えられたように、休み中の生活設計を自分で計画し、それを父母の見守る前で継続的に実行することができたら、長い休みであるだけにどんなにすばらしい子どもさんになることでしょう。すなわち、
1 自主自律の心が養われきまり正しく生活する習慣が身につくようになる。
2 自分の健康を自分で育てあげる心づかいと、危険なことから自分を守る注意深さが身につくようになり。
3 また計画的、継続的に学習するくせや、家業に協力する習慣が身につくようになり。
4 なお長い休みでなければ出来ぬような、長期観察、学習、研究、作業、調査、旅行などを計画することによって、工夫創造の生活態度が身につくようになると思います。できるだけすべての子どもたちに、このようなよい習慣を身につけさせ、すばらしい子どもにしたいものです。
では次に家庭でやっていただきたい指導上の具体的一な事項について申しあげますと。
1 毎日規則正しい生活をさせましょう。日課表(朝の起床から夜の就寝までの一日の時間表)は担任教師の指導でできあがっています。そのとおりの生活をさせましょう。
2 四十日間の計画もすでにできていますので、それによって学習や研究を継続的にさせるようにしましょう。
3 日中の外出は帽子をかぶらせ、たべ物に洋意し夜ふかしさせずに睡眠を充分にとらせ、健康や衛生に特に注意させましょ
4 学校から治療するようにすすめられた病気は休み中に治療させましょう
5 水泳は危険がともなうので必ず大人がついて下さい。なお溜池、川、ダ厶での水遊びは、不潔でもあり、危険でもあるのでやめさせた方がいいでしょう。
6 道路上での遊び、特に自転者遊びは止めた方がいいでしょう。
7 不良青少年がいますので、外出の時は、行先、目的、往復の道すじ、帰宅の時間などたしかめてから出して下さい。特に女子の遠出や夜道のひとりあるきはさせないよう注意して下さい。
8 子どもたちの外泊は不良化のもとです。させないようにして下さい。
9 長い休みだから、親子の理解を深める良い機会です。今日一日のことや、その他何でもいいから夕食後のくつろいだ時などを利用して親子楽しく話し合って下さい。
10 教育隣り組単位で子どもたちとの懇談会やピクニック、その他子どもと大人が仲良しになる行事をもって明るい子どもにして下さい。
以上かいつまんで申し上げましたが。要は長い休みですから、子どもたちの勝手気ままにさせると悪いくせがつきますので、暖く見守って、きまり正しい生活をさせ、良い習慣を身につけさせるようにしていただきにいものです。
| ダウンロード | https://drive.google.com/file/d/14Pk8PByMteCatC2RI-ZHNZHkMkKDTfYw/view?usp=drive_link |
|---|---|
| 大分類 | テキスト |
| 資料コード | 008459 |
| 内容コード | G000000845-0004 |
| 資料群 | 旧大里村広報 |
| 資料グループ | 役所便り大里村 第7号 |
| ページ | 1 |
| 年代区分 | 1960年代 |
| キーワード | 役所・役場行政広報 |
| 場所 | 大里 |
| 発行年月日 | 1967/08/01 |
| 公開日 | ー |