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年間野菜を計画栽培しもっと野菜を食べましょう

野菜類の多くは副食物として用いられるが熱量源、蛋白源の食品と並んで日常食の組合せに欠くことのできない食品である。
一九六六年度生活改良普及計画書作成のとき、野菜について調査「調査対象村の生活改善グループの中の八一戸」したのがありますのでその概況をお知らせしたいと思います。

調査内容
一、自給できる程度の野菜畑の状況について
宅地、畑合わせて二戸平均二七坪

二、時期的野菜の栽培状況について
栽培している 七六%
栽培してない 一ハ%
解答なし 六%

三、野菜の種類の栽培状況について
夏はヘチマ、カボチャ、冬瓜が多く栽培されている、冬はキャベツ、人参ほうれん草、大恨が多く栽培されている
洋菜は少ない

四、一人一日当りの摂収量について
(イ) 葉菜類 摂取量
比率
大人 十五○夕g五%
一〇〇g 二六%
一〇〇g以下六九%
子供                                                                             八〇g 九八%
八○g以下 ニ%
(ロ) 根菜類
大人一五〇g9一三%
八〇g四〇%
八〇g以下四七%
子供八〇g 三〇%
五〇g 三〇%
五〇g以下四〇%
毎日の摂取量に足りない

五、野菜を調理するときの組合せについては
脂肪と蛋白質を多く含む食品と組合わせる五二%その他を介む食品と組合わせる 四八%

六、野菜の調理方法について
汁の実 六七%
サラダ 二五%
その他 八%

七、野菜の購人状況
夏だけ買う 七六%
冬だけ買う 一六%
夏冬かわない 八%

となり以上の調査結果からしますとほとんどの人々が野菜についての認識がまだ足りないように思いますので野菜の特性を知る必要があると思いますのでふれてみますと先ず
(一)ビタミン類の各種が豊富で主食物の栄養的欠陥を補う
(二)無機質特に加里及び石灰に富み、食物の酸性を中和し、且つカルシウム、鉄その他各種の重要な無機質を補う
(三)軟らかな繊細質に富んでいて消化器を刺戟し、便通を整える。
(四)新鮮且つ多汁質で芳香味を持っていて食欲を増す。
(五)いも類のように多量の澱粉を含むものは主食物の代用を兼ねる。
(六)青豆、菜などは比較的多量のしかも栄養価の高い蛋白質を含む。
(七)ワラビ、シヨウガのように香辛料となるものがある。
(八)緑、黄、赤、紫、白等種々の天然色彩で食事を美化することができる。
(九)西瓜、トマトなどは糖分又に酸に富み、果実と同効を持っている。
(十)クロロフィルム(葉緑素)をたくさん含んでいるため貧血を防いだり心臟や肝臓の機能を良好にし、整腸、利尿作用を整え、胃潰瘡の予防や治療にも有効な働きをする
(十一)種々の酵素が含まれているため、胃や膓の働きが促進され吸収がよくなったり便通を整える。
(十二)緑色の濃い野菜にぱビタミンKをたくさん含有しているため止血。利尿、解毒、抗菌作用を営んだり、血清中のカルシウムイオンを増加させる働きがある。常に健康で病気にならないためには、身体が弱アルカリ性でみることが必要でこの場介の血清カルシウムイオンは一〇〇CC中に四mgを必要とする。
野菜類が欠乏すると
栄養素のビタミン類や無機質が不足して次のような身体症状況を現わしてくる。

(一) ビタミンAが不足する
イ、視力が落ち夕方になると薄暗い所で眼が見えにくい
口、伝染病に対する抵抗力が減退し風邪をひきやすくなる。
ハ、皮膚の抵抗力が弱くななって化膿しやすくなり傷のなおりもおそい、吹出物がよく出る
ニ、子供の発育がおそくなる。

(二) ビタミンCが不足すると
イ、骨の発育や体全休の細胞の働きが悪くなって成長が停まる。
口、歯ぐきから出血しやすくなる。
ハ、顔色が悪くシミ、ソバカス、ふけなどが多くなり色がどす黒くなる。                                   二、体内での物質交換がうまくゆかず内臓の働きも低下して外見的にも老けやすくなる。

(三)アルカリ性物質でみる無機質が不足すると
イ、体の中が穀類や動物性食品のために酸性にかたむいてアチドージス(酸毒症)となる。
口、体液が酸性に傾くと種々の病気にかかりやすくなる。
野菜はカルシウを多く含み血液の酸性を中和すると共に各種のビタミンを含み特に緑や黄の濃い有色野菜にはビタミンA、Cが豊富に含まれていろ.
そこで栄養価の高い野菜を選び年間平均して多く食べられるように計画的に作付すると共に色々な品種を選んで収穫期をのはしたりビニールを利用して早出しすることも工夫し人間一人当り一日三七五gの蔬菜が必要となりますので一年には一三七キロとなり、これだけの蔬柴を生産するのに必要な面積を種類別に分けて示してみると次の表の通りである
この表によると栽培延面債六六平方m(二〇坪)となっている。一年二毛作を行うとすると三三m(一○坪)となり、これを五人家族とすれば.家で一六五m(五○坪)の畑が必要となり、前記の調査結果からみますと大里村ではまだまだ野菜の摂取量が足りませんので家庭菜園における年同一人当りの所要面積を考慮に入れ、野菜畑を確保し毎日楽しくすごしましよう。

ダウンロード https://drive.google.com/file/d/1YQYiN4bIctzFT27N9H6Ez4W7z_UsAtVm/view?usp=drive_link
大分類 テキスト
資料コード 008459
内容コード G000000840-0004
資料群 旧大里村広報
資料グループ 農業まつり
ページ 1
年代区分 1960年代
キーワード 役所・役場行政広報
場所 大里
発行年月日 1966/06/
公開日