一九九四(平成六年)八月、佐敷町コミュニティ併用施設図書室としてオープンしました。
二千冊でスタートしたので、一人一冊の貸し出しでしたが、本棚はガラガラで本もすぐ貸し出され、休日を返上して新しい本を入れる準備に大変でした。ちなみに現在は一万八千冊、一人三冊になりました。

これまで図書室では、様々な行事を開催してきました。図書室オープン前イベントの人形劇。現在も好評の「夏休みイラスト大会」「読み聞かせイン佐敷」など、町民のみなさまの参加・ご協力に感謝申し上げます。開館から十一年。図書室で起きた心温まるできごとを紹介します。

本の中にはさまれた二万円を正直な中学生が見つけて無事持ち主に返ったこと。高学年の女の子が小学生の宿題をみてくれたり、図書室のリフォームでは、職場体験で実習にきていた中学生が一万六千冊の本と重たい本棚を移動してくれました。

ちいさな子どもをつれて絵本など借りていたおかあさんが少しゆとりができ、小説や雑誌などを借りるようになりました。中学生だった子がおかあさんになって絵本を借りていくのをみると年月の早さを感じます。

そして、私の仕事をささえてくれたパートナーたち。瀬底さん、上原さん、嶺井さん、玉城さん、知念さん、玉寄さん、安里さんありがとう。来年一月から「南城市立図書館　佐敷分館」としてスタートします。

これからも、佐敷そして南城市の「知的空間」と「生涯学習」の場所として活用できますようお待ちしています。

※新着図書
四月の雪／チョコレート工場の秘密／ソウルメイトの不思議／恋バナ／四日間の奇跡／ダーリンは外国人／コレステロールを減らす簡単メニュー・・・その他
(司書・城間恵子)