佐敷町、福祉課をはじめ社会福祉協議会、そのほかたくさんの皆様の真心とご支援を頂き、老人福祉センター内に【共同作業所さしき】が誕生して、今年で八年になります。最近では大人の皆様だけでなく、小中学生のみなさんとの交流にも取り組むようになりました。そこで、作業所を初めて訪れる皆さんからよく聞かれる質問が『作業所って何?』です。素朴な疑問でしょうね。一般的には義務教育を卒業したあとは進学や、就職です。しかし、知的障害をもつ仲間たちは卒業後には何をすればいいのでしょうか。卒業後、彼らが集い、何らかの仕事を得、生きがいを求める場として彼らの親が必死に、力を合わせて立ち上げたのがこの作業所です。
みなさんもご存じのように日頃仲間達は仕事としてアルミ缶を回収販売したり、小物作りに励んだり様々な作業に取り組みます。その商品を買ってくださるお客様が喜んでくれると仲間たちも本当にうれしそうです。障害はありますが、優しい気持ちや喜びは健常者である私達と何ら変わりはありません。それどころか、作業所を訪れる人たちに心からほっとするような安らぎを与えてくれます。心にくもりのない彼らの一生懸命な生き方は誰もが心を打たれ、自らを戒め、そして癒されるのです。
来年、四町村が合併し、南城市が誕生します。仲間たち一人ひとりの生き方は変わりありませんが彼らを取り巻く環境は大きく変わるようです。障害者自立支援法などの周囲の大きな変化は作業所に通う彼らにどんな影響があるのでしょうか?
やさしく咲いて、私たちを癒してくれる、野の花のような仲間たちが環境の悪い日陰に追いやられないよう、のびのびと日の光を浴びて力強く花開くことができる場所にいつもいられるように、南城市でも【共同作業所さしき】が地域の皆様と共に歩んでいけるようご協力お願いいたします。
ダウンロード | https://drive.google.com/file/d/1B0gZAHCCUqyeDYN6JdnTAsmbeWrwQvS6/view?usp=drive_link |
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大分類 | テキスト |
資料コード | 008458 |
内容コード | G000000832-0022 |
資料群 | 旧佐敷町(佐敷村)広報 |
資料グループ | 広報さしき 第340号(2005年11月) |
ページ | 11 |
年代区分 | 2000年代 |
キーワード | 広報 |
場所 | 佐敷 |
発行年月日 | 2005/11/10 |
公開日 | 2025/01/20 |