現代人にとってメンタルヘルスは大変重要な課題となっています。仕事や人間関係のトラブル、家族の問題などが続くと「最近ストレスがたまっているなあ」と感じることがあります。そもそもストレスとはどんなものでしょうか。
ストレスが起こるメカニズム
ストレスとはもともと物理学の用語で、物体に圧力をかけたときに生じるゆがみを指します。これが転じて、外からの刺激を受けたときに起こる心身のゆがみ、すなわち悪い影響のことをストレスと呼ぶようになりました。ストレスが加わると、脳の視床下部がキャッチして自律神経系と内分泌系に働きかけます。すると体は一種の戦闘状態になり、血圧を上げたりして体の働きを活発にするホルモンをだしてストレスに対抗します。しかし、強いストレスを受け続けるとこの体の動きが乱れ、動悸、不眠、食欲不振、イライラ感やる気が出ないなど心身に様々な不調が生じるのです。
ストレスに負けないように心の元気をアップしよう!
日常生活を送っている以上、避けられないのがストレス。思いきって、ストレスと上手につきあうことを考えてみませんか。あるときはストレスを撃退する、またあるときはストレスをひらりとかわし・・・必要なのは心の元気です。
①何よりもまず休むこと
職場でも家庭でもフル回転で頑張っているあなた、心身の疲れをきちんと癒していますか。休養といっても、ただゴロゴロしているだけでは不十分です。一週間の疲れを休日にしっかりと取り、運動や趣味の活動に参加することもよいでしょう。
②心にも栄養補給を!
「栄養ドリンクを飲んでいるからスタミナは十分」とか「サプリメントでビタミンはとれている」と思っている人はいませんか。これらは一時的・補助的な効果はあるかもしれませんが、食事の代わりになるものではありません。バランスのよい食事をきちんととることは生活のリズムを整え、ストレスへの抵抗力を高めることにもつながります。
③丈夫な体はストレスにも強い
体を動かすと血行がよくなり気分転換になりますね。また適度な運動は神経や筋肉の緊張をほぐしてくれます。ストレッチやウォーキングはだれでも気軽にでき、体力もアップしてリフレッシュ効果も大きいです。
④ぐっすり眠ってストレス解消
睡眠は疲労を回復し、ストレスを解消する働きがあります。十分な睡眠がとれていますか。よく八時間睡眠にこだわる人がいますが、適切な睡眠時間は人それぞれです。大切なのは、いっぱい寝るのではなく、ぐっすり寝ることです。「寝付けない」「早朝に目が覚めてしまう」など睡眠障害がある場合は医師に相談しましょう。
⑤お風呂でリラックス
お湯につかって体をあたためると血液循環が活発になり、新陳代謝もよくなります。また、筋肉の緊張もほぐれ疲労回復にとてもいいですよね。
⑥心の不調は早めに相談を!
「風邪をひいた」「ケガをした」・・そんなときはだれもが病院へと思いますよね。「気分がふさぐ」「眠れない」ということも同じこと。心が発するサインかもしれません。心の調子を崩すことは誰にでもあります。心の不調は精神科、メンタルクリニック、心療内科が主な診療科になります。どこにいけばよいのかわからないときや病院へ行くのに抵抗がある場合は役場や保健所に相談しましょう。心の不調や病気からの回復の仕方は、病気の進行の程度によっても人によっても様々です。悲観的になったりあせったりせず、必ずよくなると信じてじっくりと治療を続けていきましょう。(保健師 浦崎千佐江)
*南部福祉保健所 889・6351
*沖縄県精神保健センター 888・1443
ダウンロード | https://drive.google.com/file/d/18kZAxO-EXEI3zzLkWo39Sp9b1a6A9-18/view?usp=drive_link |
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大分類 | テキスト |
資料コード | 008458 |
内容コード | G000000831-0020 |
資料群 | 旧佐敷町(佐敷村)広報 |
資料グループ | 広報さしき 第339号(2005年10月) |
ページ | 10 |
年代区分 | 2000年代 |
キーワード | 広報 |
場所 | 佐敷 |
発行年月日 | 2005/10/10 |
公開日 | 2025/01/20 |