文化協会　佐敷句会一月例会より
選者　山城青尚

一行添へて楷書の寒見舞　山城百合子
屠蘇を酌むロマンスグレーの氏自慢　真栄城佐月
青々と火の粉の零る鍛冶始　崎間恒夫
大鋸屑より眠りを覚ます歳暮海老　与那嶺末子
遠近に干支の神棲む古都四温　安谷屋竹美
幾年を忘れし恋や歌留多読む　新垣紫香
元旦や酔い醒め清し鶏の声　小松澄子
停滞の雨前線や製糖期　幸喜正吉
新年を笑顔で迎ふ句座の席　垣花和
落鷹の高鳴きつたふ村はずれ　城間睦人
甘藷刈りの合間を見ての色直し　前城守人
お年玉与ふ子供を褒めながら　照喜名喜美江（順不同）

≪選者詠≫
屠蘇の酔ひ雑魚寝の夢を重ねけり　山城青尚