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特集男女共同参画VOL.4 佐敷町男女共同参画行動計画“さしきとんとんみープラン”誕生! みんなが輝けるまちを目指して

性別により異なる役割や行動を期待する性別役割分担意識は、社会の中で長い時間をかけて形作られたものであり、親から子へ、教師から児童・生徒へというように、世代を越えて再生産されてきました。
性別役割分担意識の再生産を防ぎ、個人が性別にとらわられずその個性と能力を発揮し、自由な意志に基づき生き方を選択できるよう、男女共同参画社会づくりを推進する教育が必要です。

教育分野での男女平等の中から学校教育における男女平等の推進をご紹介します

平成15年の「教職員アンケート」では、児童・生徒の言葉づかいやふるまいについて、「女子/男子だから〇〇しなさい」などと指導した経験の有無を尋ねました。その結果、「よくあった」1.3%、「ときどきあった」53.2%と、半数以上の教職員が児童・生徒の性に基づいた指導をした経験があると回答しています。

本来一人ひとり異なる個性や能力をもつ子どもに対し、性に根ざした固定的な価値観や社会通念に基づいた指導を行うことは、子どもの自尊心を傷つけ、学習意欲を減退させ、ひいては子どもの可能性を狭める結果をもたらすおそれがあります。

こうした「隠れたカリキュラム1」がもたらす影響をなくすためには、男女共同参画に対する教職員の理解を深め、学校において男女平等を推進する教育のいっそうの充実を図ることが課題です。本町では左表の事業に取り組んでまいります。

グラフ 学校内で先生が児童・生徒に対し、「女子だから、男子だから〇〇しなさい」と指導した経験の有無

よくあった1.3%
ときどきあった53.2%
あまりなかった35.1%
全くなかった9.1%
無回答1.3%

資料:佐敷町「男女共同参画社会づくりに関する教職員アンケート」平成15年

1隠れたカリキュラム
正規の教科とは別に学校で潜在的に学ぶ価値や規範のこと。子どもは学校生活のさまざまな場面(出席簿の並び順、男女別のクラブ活動、運動会の演目など)を通じて、性別役割を学習すると考えられます。こうした「隠れたカリキュラム」は、児童・生徒の人格形成や進路選択に対し、大きな影響を与えるとされていますが、ふだんの学校生活では当たり前とみられてきた慣行であり、見過ごされることが多いのが現状です。

男女共同参画社会づくりに望むこと ~中学生、教職員アンケートから~
一応、女と男は違うから、性別はやっぱり気にすると思う。男女がお互いに尊重し協力し合って暮らしていくには、男女の作業とか、色々みんなで何かをやったりと・・・した方がいい。(中学生 女子)

「男らしさ」「女らしさ」というのは、社会的観念が固定化されているから、ある程度こうあってほしいという願いはある。これまで、男女差というものは自然に受け入れてきたし、ジェンダーフリー教育の意義がよく分からないから教えてほしい。(教職員 女性)

一人一人が認め合って、男女ともに関係なく、一人の人間として一人一人が見てあげないとだめだと思う。(中学生 男子)

「男女共同参画社会づくり」や「ジェンダーフリー教育」の根っこは、人権教育にあると思います。国際(異文化)社会しかり。それらの掲げる理想と現実社会(職場・家庭)とのかい離が問題だと思います。若いうちから男女平等の意識を持たせるような教育が必要。(教職員 男性)

基本施策
学校における男女平等を推進する教育の充実

事業Nо.7 教職員に対する研修の実施
主な事業
男女平等を推進する教育や男女共同参画社会づくりに対する教職員の理解を深めるために、研修を実施します。
実施スケジュール 16年度 17年度 18年度 19年度 20年度
主管部署 学校教育課
関係部署 企画財政課

事業Nо.8 性教育などに関する資料・教材の収集と活用
主な事業
男女の性の違いに関する学習などを通じて、性別にかかわらず個人を尊重する気持ちを育てるために、役場や福祉保健所等と連携し、資料や教材を収集するとともに、その活用を図ります。
実施スケジュール 16年度 17年度 18年度 19年度 20年度
主管部署 学校教育課
関係部署 健康課

事業Nо.9 学校教育における男女共同参画に関する学習機会の拡充
主な事業
各教科や総合的な学習の時間などにおいて男女共同参画社会づくりに関する学習機会を増やし、内容を充実させます。
実施スケジュール 16年度 17年度 18年度 19年度 20年度
主管部署 学校教育課

事業Nо.10 男女混合名簿の段階的導入
主な事業
性別による不必要な区別をなくすために、男女混合名簿を段階的に導入します。
実施スケジュール 18年度 19年度 20年度
主管部署 学校教育課

事業Nо.11 男女別体育着の廃止
主な事業
性別による不必要な区別をなくすために、公立学校における男女別体育着を廃止します。
実施スケジュール 17年度
主管部署 学校教育課

事業Nо.12 教育委員への女性の積極的登用
主な事業
教育の分野における女性の参画を促進するに、教育委員への女性の登用を積極的に行います。
実施スケジュール 16年度 17年度 18年度 19年度 20年度
主管部署 学校教育課

事業Nо.13 学校評議員への女性の参画促進と評議員に対する情報提供
主な事業
学校運営における男女共同参画を推進するために、学校評議員への女性の参画を促進するとともに、評議員に対する男女平等を推進する教育に関する情報の提供に努めます。
実施スケジュール 16年度 17年度 18年度 19年度 20年度
主管部署 学校教育課
関係部署 企画財政課

ダウンロード https://drive.google.com/file/d/1Od4CK8GAd3IxlP_gaMKzgHJ4dVPpAamP/view?usp=drive_link
大分類 テキスト
資料コード 008457
内容コード G000000814-0019
資料群 旧佐敷町(佐敷村)広報
資料グループ 広報さしき 第326号(2004年9月)
ページ 8-9
年代区分 2000年代
キーワード 広報
場所 佐敷
発行年月日 2004/09/10
公開日 2025/01/20