なんじょうデジタルアーカイブ Nanjo Digital Archives

めざせ健康・さしきんちゅ いつまでも自分の歯で食べる喜びを!

歯の話をする前に・・
みなさんこんにちは。佐敷町初の男性保健師、大城昌直です。一生懸命がんばりますので今
後ともよろしくお願いします。さて、今月は6月4日~10日の「歯の衛生週間」にちなん
で【歯の健康】について話していきたいと思います。

健康は健口から!
みなさんは、自分の歯が何本あるか知っていますか?年を取って歯が抜けることを当たり前だと思っていませんか?・・。奥歯を一本失っただけでもかむ力は、3分の2程度になります。歯を全部失うと、総入れ歯を入れてもかむ力は4分の1程度にしか戻りません(図1)。そうなると食べるものも限られて食事が偏ってきますね。また、歯が抜けてしまうと、そこから空気がもれてしまい発音しにくくなります。歯や歯ぐきの病気が原因で起こる口臭や歯並びの乱れが気になっていると、人前に出ることにも消極的になります。ある調査では、歯の健康なお年寄りほど元気で、積極的に外で行動しているという結果もあります。

「かむ」ことの健康効果は絶大!
「かむ」という行為には、食べ物をかんですりつぶすだけでなく、体にいろいろな健康効果を生み出します。よくかんでゆっくりと食事をすると、満腹中枢を刺激して過食を防ぎ、肥満の予防になります。また、かむ刺激が脳の血流を活発にし、学習能力や記憶力、または痴呆の予防に効果があるといわれています。そのほか唾液の分泌を促進して口の衛生を保つ、良いスポーツ選手は歯の健康度が高い、などがあります。口の中の健康が体の健康につながっているんですね。

歯が抜けるのは当たり前・・?
これまで年をとると歯が抜けるのは当たり前と考えられてきました。しかし、歯が抜けるの
は老化のためではなく、むし歯や歯周病が原因とわかってきました(図2)。これまで、む
し歯は若年層、歯周病は中・高年の病気といわれていましたが、最近では若い人たちにも歯
周病がひろがっています。特に喫煙者は歯周病になりやすく重症化しやすいのが特徴です。
次に歯周病の病状を示すので、一つでも当てはまれば早めに歯科医院へ行きましょう。
①歯ぐきがはれている②歯磨きのとき歯ぐきから出血する③歯が長くなったと感じる④口
臭がある⑤歯がぐらつく

歯みがきのとき意識してほしいこと!
①歯と歯ぐきの境目を丁寧に②歯と歯の間は汚れを押し出すように③寝る前は必ず磨きま
しょう④自分の歯にあった歯ブラシを選びましょう(1ヶ月に1度は取り替える)。むし歯
や歯周病は、歯みがき習慣を守れば予防できる病気です。その意味で、ほかの肥満や糖尿病
と同じ「生活習慣病」といえます。毎日の歯みがきと定期的な歯科検診で、いつまでも自分
の歯で食べる喜びにつなげましょう。佐敷町では定期的に歯科検診を受診している人の割合は6.8%と低いです。早速鏡で自分の歯をチェックしてみましょう!

ダウンロード https://drive.google.com/file/d/126RVvYViNKGBk7gX9WY-XDVCpqT69ln6/view?usp=drive_link
大分類 テキスト
資料コード 008457
内容コード G000000811-0012
資料群 旧佐敷町(佐敷村)広報
資料グループ 広報さしき 第323号(2004年6月)
ページ 11
年代区分 2000年代
キーワード 広報
場所 佐敷
発行年月日 2004/06/10
公開日 2025/01/20