佐敷町文化協会　琉歌愛好会　選者　新里　晃

夕まんぐぃの庭の　吹きよる北風に　小鳥ただ一羽　啼きゆる淋さ　　西田　恒夫
花も眺めたい　月も眺めたい　月に照らされて　急ぎ戻ら　　前城　守人
大寒の節に　霰さらさらと　今年毛作や　世果報さらめ　　平田　吉夫
琉歌の花言葉　友部達と語て　よよ万代残る　お願さべら　　真栄城　佐月
お勤めの道や　七転八倒　今になて見れば　夢がやたら　　佐敷　三郎
巡りめぐりくる　夏海の波も　静か吹く風に　肝も晴れて　　嶺井　雄八

≪選者吟≫　新里　晃
お年寄りの暮し　寒入れば辛さ　真気の毒に　肝のやむしゃ
名も知らぬ花も　春節になれば　春貯めてハビル　呼でるをすが