「昔は木と鉄板の船しかなかった」と話す石垣喜良さん(字仲伊保)。戦後、強制送還で送られた台湾から戻り、四年前の見習い生活に入った。目で見て、必死に技術を学んだ。
昭和四七年、県内ではじめてグラスファイバー船を製造。各方面から話題を呼んだ。「発注が激増して、それはもう大変だった」と石垣さんは、当時を振り返る。
石垣さんの手掛けるグラスファイバー船は、漁船以外に、ガラスボート、海上観光船、もずく養殖船など幾種類にも及んでいる。
現在は、二トンの木造オイルフェンス設置作業船を造っている。木造船の良さを生かす。使用する木材は、キール材、日桧、杉などがある。厳選した木を求めて、宮崎まで探しにいくという。
船を造って今年で五八年。「苦労だけでなく、楽しいこともたくさんあった。生きている限りは造りたい」。石垣さんは静かに語った。
ダウンロード | https://drive.google.com/file/d/126RVvYViNKGBk7gX9WY-XDVCpqT69ln6/view?usp=drive_link |
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大分類 | テキスト |
資料コード | 008457 |
内容コード | G000000811-0006 |
資料群 | 旧佐敷町(佐敷村)広報 |
資料グループ | 広報さしき 第323号(2004年6月) |
ページ | 3 |
年代区分 | 2000年代 |
キーワード | 広報 |
場所 | 佐敷 |
発行年月日 | 2004/06/10 |
公開日 | 2025/01/20 |