全国のまちで、男女共同参画に関するさまざまな取り組みが活発に行われています。そのようななか、佐敷町でもいろいろな生活シーンで男女が共に協力しあい、誰もが輝ける地域にしようと、男女共同参画行動計画『さしきとんとんみープラン』を策定しました。この特集では、このプランの内容をやさしく解説しながら、男女共同参画に関するいろんな情報を紹介していきます。
今回は、プランの内容を説明する前にみなさんからよく質問されることを紹介しながら、「男女共同参画」について少し学習してみましょう。
男女共同参画社会ってなんですか?
単に性別によって、男だから、女だからこうしなければならないというものではありません。一人ひとりが個人として人格が尊重され、個性と能力を十分に発揮することができ、男女ともに本人の意思が尊重され、ともに責任も果たしていく社会のことです。
男女平等と男女共同参画なにが違うの?
男女平等という理想を目指すための方法、つまり男女平等を具体化していくため方法として男女共同参画という言葉が使われています。
男性らしさ、女性らしさを否定することですか?
「男性だから、女性だから」、「男のくせに、女のくせに」など単に性別によってすべてを型にはめ、それが強調されると、人が持っている本来の能力や個性を狭めてしまうことがあります。男らしさ、女らしさを否定するということではなく、男女がお互いに個人として尊重し合い、思いやりをもって助け合う社会を目指そうということです。
なぜ今必要なの?
佐敷町内のお年寄りの人数は、過去二〇年間で、二倍以上に増えています。ちなみに佐敷町の高齢化率(人口に占める六五歳以上の割合)の増加は県内トップクラスなのです。それにより介護が必要なお年寄りが増えることが予想され、今後は、女性だけではなく、男性も介護に参加する必要性が出てきます。
さらに、佐敷町内で生まれる子どもの数が、過去二〇年間で半分に減っています。
子どもがどんどん減り、お年寄りが増えていくまちを想像してみて下さい。人口が減りはじめ、子どもたちの笑い声が聞こえなくなり、まち全体の活力が失われてゆくことでしょう。
将来、みんなが輝ける明るい地域社会をつくるためには、家庭や地域・職場などで男性と女性が互いに協力しあわなくてはなりません。
女性が社会進出したら子どもが減るのでは?
佐敷町は働く女性がたいへん多い町で、女性が仕事をしている率が沖縄県の平均を大きく上回っています。しかし、それが少子化のすべての原因でしょうか。その答えはノーといえるでしょう。
少子化の大きな要因は、結婚が遅くなったり、結婚しない女性が増えたことにあるようです。国が行った調査で、女性達の結婚に対する率直な気持ちが見えてきました。「結婚するとやりたいことができなくなるかも」「家事・育児の負担が多くてたいへんそう」「仕事と家庭を両立させられそうにない」などという女性達の心配が多く出てきたのです。そんな女性達の悩みを解決しない限り、少子化に歯止めはかからないでしょう。
男性と女性が、自分達のやりたいことに対し、力を発揮できるような社会、それが私たちの目指す「男女共同参画社会」なのです。
ダウンロード | https://drive.google.com/file/d/1ocmiW-YF-Xa_JZw0HAOxTQD_jOwCAaS3/view?usp=drive_link |
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大分類 | テキスト |
資料コード | 008457 |
内容コード | G000000810-0012 |
資料群 | 旧佐敷町(佐敷村)広報 |
資料グループ | 広報さしき 第322号(2004年5月) |
ページ | 8 |
年代区分 | 2000年代 |
キーワード | 広報 |
場所 | 佐敷 |
発行年月日 | 2004/05/10 |
公開日 | 2025/01/20 |