佐敷町が合併しなかった場合と、佐敷町・知念村・玉城村・与那原町で合併した場合の財政シミュレーションが出されましたので紹介します。
財政シミュレーションとは、町の財政面での今後の見通しを示したもので、今回は17年後の平成32年度までが描かれています。財政推計の基本的な考え方として、現在の住民サービスの水準を維持するという前提で試算されています。また、特に国から市町村に交付される地方交付税については、景気の動向や国の政策に大きく左右されるため、今回はあくまでも現時点で考えられる予想のもとに試算されています。
このシミュレーションは、町村合併を検討するために作成されたもの。市町村合併は、行政全般、地域の歴史・文化、地理的要因、住民感情など、いろいろな要素が絡んできます。決して財政問題だけで議論されるものではありませんが、極めて重要で避けては通れないものです。なぜなら、あらゆる行政施策は財政の裏付けなしには、絵に描いた餅になるからです。
さて、佐敷町が合併しなかった場合、数年後には赤字に転落し、平成32年度(17年後)には累積の赤字が約60億円にも達するという試算になります(資料1:財源留保額参照)。そこには多くの要因がありますが、主な要因は、平成12年度をピークに3年間で約5億円落ち込み、今後数年間も年間数千万円単位での落ち込みが予想される地方交付税ということになります。
試算から言えることは、今後赤字を出さないためには町が実施している事業の大胆な廃止・凍結、職員の削減など、厳しい財政運営を余儀なくされるということ。そのことは、町民の皆さんに直接関係する行政サービスの極端な低下を招いてしまう恐れがあるということを意味します。
また、現在検討が進められている佐敷町・知念村・玉城村・与那原町での合併が実現した場合には、合併しなかった場合とは逆に、平成32年度には約8億円の累積黒字が見込まれます(資料2:財源留保額参照)。その要因は、合併による人件費や物件費の節減効果があげられますが、期限内に合併した市町村になされる地方交付税や合併特例債などの優遇策も大きな財政好転の要因になります。
累積の黒字が見込まれるということは、財政的にそれだけ余裕が出るということ。その余った財源を、新しい住民サービスの充実に充てることができるということになります。
※詳しい「財政シミュレーション」の資料が欲しい方は、佐敷町役場:総務課 TEL 947-6211か佐敷町・知念村・玉城村・与那原町任意合併協議会 事務局:TEL 948-3051・3052までご連絡ください。
ダウンロード | https://drive.google.com/file/d/1dlVPId6JCHczIC5hNEvTD2xFKRPrzG4W/view?usp=drive_link |
---|---|
大分類 | テキスト |
資料コード | 008456 |
内容コード | G000000799-0004 |
資料群 | 旧佐敷町(佐敷村)広報 |
資料グループ | 広報さしき 第315号(2003年10月) |
ページ | 4 |
年代区分 | 2000年代 |
キーワード | 広報 |
場所 | 佐敷 |
発行年月日 | 2003/10/10 |
公開日 | 2025/01/20 |