なんじょうデジタルアーカイブ Nanjo Digital Archives

めざせ健康・さしきんちゅ

私の身体を考えるシリーズ第1弾「野放し肥満天国!」
『26ショック!』
新聞やマスコミの情報で沖縄の平均寿命が男性4位から26位に転落というショッキングな
お知らせがありました。
それを聞いて皆さんはどのように感じましたか。
男性だけでなく、女性にも同様な傾向が見られ、今後、沖縄の長寿は男女共に崩れていく
のではないかと言われています。でも、「自分のことじゃないから大丈夫」と悠長に構え
ていませんか?
平均寿命を低下させている原因の1つが、若い年代での死亡(早世)です。沖縄県の平均
寿命を下げていると言われている、肥満と生活習慣病について、シリーズで考えていきた
いと思います。
『わたしは、ガイジン?』
さて今回は、毎日の生活について一緒に考えてみましょう。生活と言えば、食事、運動、
休養などがありますよね。
ファーストフードに代表される欧米化した食生活やアルコール摂取の多さ、車社会による
運動量の減少が、肥満や糖尿病などに代表される生活習慣病の原因と言われています。
特に沖縄ではアメリカ世の時代の影響もあり、ハンバーガー、ポーク、コーラなどが生活
の中に普通に馴染んでいますね。私たちは決してアメリカ人ではありません。アメリカ人
と同じ様に高脂肪食などを摂取しても、日本人の身体はそれに耐えられません。
私たちの身体には脂肪という形で貯金されてしまうのです。
沖縄の高齢者が長生きしているのは、“昔ながらのバランスの取れた食生活を今でも維持し
ていること”ではないでしょうか?

『オーマイガー!』
近頃の沖縄ではマイカー時代の到来によって、運動量が激減していていると言われます。
車の保有率と生活習慣病の発病率は比例しているとも言われています。
また、家事労働の機械化に伴い女性の運動量の低下も言われています。でも、夜になると
母ちゃん達はウォーキングや民舞やサークル活動に勤しんで、健康づくりに励んでいる家
庭もあると思います。
では、男性はどうでしょうか。
母ちゃん留守の寂しさから晩酌の量も増えてはいませんか。
このような、なにげない生活(高脂肪の食事と運動量の激減、飲酒)が、私たちの身体を
肥満と生活習慣病へ導いているのです。
『分かっちゃいるけど・・・』
でも、「生活を見直して正しい生活を!」と言われても「分かっているけど、止められな
い、始められない」など色々な理由があると思います。
長年付き合ってきた自分のライフスタイルをそう易々と変化させることは難しいことです

でも、先月号の広報でもお伝えした通り、生活習慣病は毎日の生活の偏りが蓄積され、発
病のきっかけになります。
運動量や基礎代謝量は減っていくけど、若い頃と同じ様な食事や飲み会をやっていると
…5~10年後にはもしかしたら、生活習慣病の嵐がやってきます。遅くはありません。こ
れからの生活を一緒に考えてみませんか。
最近、「ズボンがワンサイズ大きくなった。」「ブラジャーから肉がはみ出てきた。」な
ど、心当たりはありませんか。自分の身体は自分が良く知っていますね。「あれやるなこ
れやるな」ではなく、今回のシリーズがみなさんの日頃の生活を考えるきっかけにつなが
れば良いなと思っています。
次回もシリーズでお伝えします。楽しみに待っていて下さいね。

(保健師田口芳子)

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大分類 テキスト
資料コード 008455
内容コード G000000788-0004
資料群 旧佐敷町(佐敷村)広報
資料グループ 広報さしき 第308号(2003年3月)
ページ 5
年代区分 2000年代
キーワード 広報
場所 佐敷
発行年月日 2003/03/10
公開日 2023/12/18