なんじょうデジタルアーカイブ Nanjo Digital Archives

めざせ健康・さしきんちゅ

大切に使おう皆の医療費
昨今、医療費の高騰は目覚ましく、わが佐敷町でも例外ではありません。
老人医療費においては、平成8年、県下でワースト2位と不名誉な位置にありましたが、平
成13年には、14位まで下がってきています。(介護保険導入が背景にある)医療費の伸び
は、保険税を増やさざる得なくなるといったことも考えられます。医療費を抑制するには
、1人1人が健やかに過ごせる健康づくりが、不可欠です。
医療費はなぜ増えるの?

一.人口構造の高齢化
少子・高齢化社会が訪れ、働きざかりで保険税を納付し支えてくれる世代が減り、お年寄
りの人口が増える。
二.生活習慣等、長期治療を必要とする慢性疾患患者の増加
医療費の高い病気として、生活習慣が原因となる、腎不全・脳硬塞・高血圧・糖尿病が上
位を占めています。(グラフ①参照)働き盛りの人を襲い、その後も付きまとう生活習慣
病、その名の通り生活習慣の偏りが蓄積されて発病のきっかけを作ります。若い時から栄
養・運動・休養に心がけて予防に努めて頂きたいものです。
三.医療機関へのかかり方の問題
何度も病院を変えたり(検査、再診料がかさむ)、薬を処方されても指示どうりに服用せ
ず、無駄な医療の受け方をしている
重複受診・一人で同じ病名、あるいは同一診療科を2カ所以上継続的に受診している。
頻回受診・同一診療科で月、8~15日以上の受診をしている。
※但し、かかりつけ医を持ち、専門性の重複受診、疾病管理上の、頻回の通院加療をよぎ
なく受けている方は、診療情報明細書、訪問において適正受診とみなしている
「病院へ行くな!」ではなく…
よりよい医療を受ける為には、お医者さんとの信頼関係が大切です。健康管理の強い味方
になり、何でも相談できる相性のいいかかりつけ医を、通いやすい場所に見つけて下さい
。生活習慣の指導を受け、疾病の増悪予防に努めて、賢い患者になり皆の医療保険を大事
に使って頂きたいと思います。
ここで御自身の健康づくりの成果が通院回数の減少につながったAさんと、病院受診の方
法を工夫し重複受診が改善されたBさんのケースから、医療費の変化について紹介します

以上のケースの様に、1人1人の健康づくりの意識の向上、医療費の理解、適切な受診を行
うことで医療費低下への効果が見られます。1人より2人、3人と皆の自覚と、努力を合わ
せれば多大な医療費節減効果につながること間違いなしです。
みんなで支え合う医療保険、大切に使いたいですね!
Aさん男性「頻回受診」
変形性膝関節症にて某病院リハビリ通院治療頻回
平成13年度町の水中運動教室の参加をきっかけに継続して水中教室受講。
その後、膝の痛み緩和し正座も可能になり病院受診も減少した。
Bさん男性「重複受診」
同一診療科4ヵ所を十数年継続受診(内服薬の重複弊害はない)
平成12年度より継続して適正受診の指導を受け検査、再診料のかさむ医療費の無駄遣いに
気づき疾病管理を1つの病院にまとめることができた。
(嘱託看護師 勢理客広美)

ダウンロード https://docs.google.com/uc?export=download&id=1cR2SXNUiji4wIc3vjoThZSz5_oJabe5s
大分類 テキスト
資料コード 008455
内容コード G000000787-0009
資料群 旧佐敷町(佐敷村)広報
資料グループ 広報さしき 第307号(2003年2月)
ページ 7
年代区分 2000年代
キーワード 広報
場所 佐敷
発行年月日 2003/02/10
公開日 2023/12/18