~佐敷中学校でライフスキル健康教育~
「健康生活の設計図をつくろう」~よりよい食生活をめざして~をテーマに家庭科の授業で町健康課と佐敷中学校とタイアップしライフスキル健康教育を9月、10月に1年生に対し実施しました。
■生活習慣から肥満が起こる
町は平成12年度から生活習慣病の予防に向けて保育所や学校、地域とタイアップしこどもの頃からよりよい食習慣を身につけようとのねらいでライフスキル健康教育を実施しています。今回はその継続授業の一環で行われました。
町の住民検診の結果では3人に1人が肥満であり、肥満からコレステロールや中性脂肪、血圧、血糖が高いなど様々の生活習慣病の前兆が起こってきています。その現状や改善にむけての取り組みを生徒らに理解してもらい、食生活から健康生活を見直し、自分の健康生活設計図をつくり、健康生活の実践的態度を育もうとのねらいで実施しました。まず「どうして肥満になるの?」のテーマで各グループ、ブレインストーミング(多くのアイデアや意見を出すこと)という方法で意見を出し合いました。その発表のなかには、「食べ過ぎ」「運動不足」「寝てばっかり」「甘いものが好き」「やけ食い」「ついテレビを見ながら」「ゲームのしすぎ」などいろんな生活習慣から肥満が起こっていることがわかりました。
そこで保健師から佐敷町や沖縄の大人は全国に比べ肥満が多いこと、「肥満と生活習慣病について」、「町の死亡の現状」「医療費の現状」について説明を行いました。
その現状をふまえてあらためて「健康とは」についてブレインストーミングをおこない、健康について皆で確認をしました。
■将来に向けて
健康とは、「ご飯がおいしいこと」「病気にならない」「からだの調子がよい」「うんちがちゃんとでる」「元気がある」「きぶんがよい」「楽しく感じる」「運動ができる」「こころも良い状態」「どこも痛くない」などいろんな意見がでていました。
そのあと食物の役割について家庭科の玉城智子先生から説明があり、健康な生活を送る上で食物の大切な役割について確認しました。
そこで自分のこれからの将来にむけて健康生活設計図を考えて発表しました。ある生徒の設計図は、私の20代~60代は「結婚して仕事についてりっぱな大人なり、楽しい家庭をもっている。その後の老後は、いつまでもゲートボールをして元気なおじいーになっている」そのために今回の学習を振り返り、これから自分で気をつけたいと思う3つのことは、「食べ物の偏りに気をつける」「早寝早起きをする」「毎日運動をする」でその中からひとつ「早寝早起きを実践すること!」を宣言しましたその後「生活習慣と生涯医療費について」若い頃から良い生活習慣を実践してきた85才の太郎さんと仕事が忙しく不規則な生活が続き55才で高血圧による脳卒中で倒れ半身マヒの体になってしまった一夫さんふたりの実際の事例から将来の自分の健康について再度考えていきました。
■「食べるな」ではなく…
沖縄では、戦後から現在にいたるまで米軍基地が存在し、日本本土より早くからファーストフードや清涼飲料水など欧米の食文化が混在していました。その食文化の中で育った世代の人たちが現在では親となり、各家庭では、欧米の食文化が日常化してきています。このような食生活が続けば沖縄の長寿は危ないと言われています。食べたいものがなんでも容易に手に入る現在では「食べるな」ではなく、健康上よりよいものを選択できる技術・能力を育てていくことが今後の課題になっています。
これからも健康的な生活が実践できるよう、家庭・学校・地域と協力していきたいと願っています。
ダウンロード | https://docs.google.com/uc?export=download&id=1xZdTLNwzdCT5tDu3IhUWDdtu0YgcZzcx |
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大分類 | テキスト |
資料コード | 008455 |
内容コード | G000000784-0009 |
資料群 | 旧佐敷町(佐敷村)広報 |
資料グループ | 広報さしき 第304号(2002年11月) |
ページ | 6 |
年代区分 | 2000年代 |
キーワード | 広報 |
場所 | 佐敷 |
発行年月日 | 2002/11/10 |
公開日 | 2023/12/18 |