なんじょうデジタルアーカイブ Nanjo Digital Archives

昔を偲んで

■時代の変遷と発展
佐敷小学校は1882(明治15)年6月25日に生徒数推定20人から30人、教員数2人で佐敷間切番所(役場)内に創立されました。その後佐敷、知念の合併の佐知尋常小学校として、字佐敷と字手登根の中間にあった与那嶺村に移設されましたが、1895(明治28)年に現在の場所に移転しました。
校名も「佐敷小学校」、「佐知尋常小学校」、「佐敷尋常小学校」、「佐敷初等学校」など、時代背景や教育改革とともに変わってきました。
近年においては、児童数の増加に伴い創立百周年の年に当たる1982(昭和57)年に馬天小学校が分離しました。去年2001(平成13)年には、最新の教育施設・設備等を伴った新校舎が完成しました。
現在、佐敷小学校には442名の児童が在籍し、元気よく勉学に励んでいます。

■波多江小と姉妹校をむすぶ
昭和36年、当時米軍占領下にあった沖縄は、祖国と切り離されていました。福岡県前原町にある伊都工業株式会社社長の三嶋丈夫さんは機械販売のために当時、沖縄訪れていました。沖縄の人々の復帰を願う気持ちに心を打たれた三嶋さんは、帰郷後すぐに居住地校区の母校である波多江小学校の段宗吾校長に会いました。段校長は波多江小学校の生徒たちに沖縄の様子を伝えようと思い、お互いに交歓しようということになりました。
佐敷小学校と波多江小学校はお互いに文通交換、作品交換など数多くの手紙や作品が交換され、さらに児童会活動も活発になりました。

■僕たちの歴史も
佐敷小学校六年生の平良高太郎君は、「120周年にあたり佐敷の歴史について学びました。今のビオトープの所にも校舎があったことがわかりました。この120周年の歴史に僕たちの歴史も含まれています。僕たちのために勉強しやすい環境を整えてくれたことに感謝します。」とあいさつし、佐敷小の児童としての気持ちを新たにしていました。

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大分類 テキスト
資料コード 008455
内容コード G000000781-0011
資料群 旧佐敷町(佐敷村)広報
資料グループ 広報さしき 第301号(2002年8月)
ページ 6
年代区分 2000年代
キーワード 広報
場所 佐敷
発行年月日 2002/08/10
公開日 2023/12/15