町教育委員会が現在進めている佐敷グスクの発掘調査で、とても珍しい発見がありました
。それは、「貼石状石列(はりいしじょうせきれつ)」と呼ばれる、傾斜地を階段状に削っ
た部分に石を張りつけて、城壁を作る技法で、これまでの調査で五カ所から見つかってい
ます。
県内の人型グスクは一般的に、「布積み」や「野面積み」などの石垣が主ですが、佐敷グ
スクのように自然の傾斜を削って琉球石灰岩を土に張る技法はとても珍しいものです。
調査を指導してきた琉球大学の池田榮史教授は、「西日本の範囲内で現時点では発見され
ていない技法」と話しています。
また、町教育委員会文化財係の城間宣子さんは、「海など低い位置から見た場合、石積み
の斜面が勝連城や今帰仁城のように石垣をもつ要さいに見えたかもしれない」、「防衛的
意味合いのほか、この技法が土留めの役目も果たしていた可能性がある」と話しています
。
町教育委員会では、今後さらに佐敷グスクの詳しい発掘調査を進めていく予定で、今年11
月に行われる「さしき文化まつり」の展示会などで調査報告を行う予定です。
ダウンロード | https://docs.google.com/uc?export=download&id=177mc3m4OLUkIV-x6dAqYs6Y-0HrIHYVE |
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大分類 | テキスト |
資料コード | 008455 |
内容コード | G000000778-0033 |
資料群 | 旧佐敷町(佐敷村)広報 |
資料グループ | 広報さしき 第298号(2002年5月) |
ページ | 16 |
年代区分 | 2000年代 |
キーワード | 広報 |
場所 | 佐敷 |
発行年月日 | 2002/05/10 |
公開日 | 2023/12/15 |