この冬、風邪に負けない!~風邪の予防と対策~
頭が痛い、咳・鼻水が出る、のどが痛い、体がだるい…など、あの不快な症状って嫌ですよね。俗に『風邪をひいた』といわれる症状です。
〈風邪をひくメカニズム〉
風邪の正体を一言でいうと、「ウイルスなどでおこる上気道の炎症」のこと。ウイルスや細菌が眼や鼻、のどの粘膜に侵入すると、粘膜にある繊毛という細かいひだがウイルスを体の外に排除しようとします。その時、ウイルスは痰や鼻水に包み込まれ、咳とともに出されます。そして、血液中にある白血球やリンパ球といった体を守ってくれる防衛軍が、ウイルスを退治してくれます。
こういった体の防衛反応が、いわゆるウイルスと体が戦っている状態で、のどが赤く腫れたり、熱が出たりするのです。体が勝てばウイルスは逃げ去り、ウイルスが勝てば、のどや鼻などの上気道から気管支、肺、全身へ広がっていきます。
〈ウイルスを寄せ付けない方法〉
①手洗い、うがい…風邪は空気感染するよりも、手と手を伝わって感染し、眼や鼻、口から侵入することが多い。
②衣服の交換…外出から帰ったら、家に入る前に上着の表面を払うとウイルスが落とせる。
③換気…冬は室温を18度~20度に保ち、外気温との極端な差に注意する。暖房などで乾燥しやすいので、湿度は60から70%、時には、加湿器の使用を。一時間に1回は窓を開け、ウイルスを外へ出す。
冬風邪ウイルスは低温、乾燥がお好きで①人が多い②湿度が低い③のどの温度が低い状態(たばこを吸った時、イライラした時、足が冷えている時など)は、ウイルスが増殖する絶好のチャンス。また、人が多い所ではそれだけウイルスの感染者がいる可能性が高い、ということになります。
〈風邪のひき始め〉
風邪をひくのは、睡眠不足、疲れがたまっている、急に寒く(暑く)なった、生活が不規則な時などが挙げられます。そのような状態の時には、体の各部分の機能が低下し、抵抗力が弱まっています。そして、体に侵入したウイルスはどんどん増え続け、風邪をひき始めます。
〈風邪をひいたと思ったら…〉
風邪は、ひきはじめに治してしまうことが肝心です。その時の対処法は「安静」「保温」「栄養」の三つが何よりも大切です。
①安静…とにかく横になって休むこと。一日で治る風邪を、仕事や家事を頑張りすぎると長引かせることに。
②保温…安静をとる時、保温に気をつけ、寒くないように寝る。発熱で汗をかいたらこまめに下着を替え、体を冷やさないこと。
③栄養…消化の良い食品を温かくして食べる(煮込みうどんや雑炊など)。また、ビタミン(白血球の働きを増して感染症への抵抗力を高める)の豊富な果汁のジュースを温めて飲むのも良い。
その他、水分を十分摂る(のどをうるおしウイルスを洗い流す、発熱による脱水症状を防ぐ)、タバコを止める(気道の刺激を避け、有害物質の作用による抵抗力の低下を防ぐ)、ストレスを避ける(仕事や運動の身体的ストレス、心配事、緊張状態などの精神的ストレス、心身のストレスは免疫力を低下させる)などにも注意しましょう。
〈インフルエンザに注意!〉
風邪の中でも全身症状が風邪よりもひどいのがインフルエンザです。インフルエンザウイルスの型により大流行を起こすことがあるので、インフルエンザ情報に注意しましよう。流行時、特に乳幼児や高齢者、妊婦、病弱な人などはかかりつけ医と相談し、積極的に予防接種を受けておきましょう。
ダウンロード | https://docs.google.com/uc?export=download&id=1UUGTewP5XY57785NjjQI1ZmWzeRXarPH |
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大分類 | テキスト |
資料コード | 008454 |
内容コード | G000000769-0008 |
資料群 | 旧佐敷町(佐敷村)広報 |
資料グループ | 広報さしき 第293号(2001年12月) |
ページ | 6 |
年代区分 | 2000年代 |
キーワード | 広報 |
場所 | 佐敷 |
発行年月日 | 2001/12/10 |
公開日 | 2023/12/15 |