共同作業所指導員 照喜名泰子
佐敷中出身のだいすけは、雑誌を見るのが大好き。一日中でも、雑誌の女の子を見つけては、ジーッと見つめ合っているのです。側から声を掛けても、「ウーン、ウーン」と答えるだけで、目は雑誌から離れることがありません。
それから散歩をすることも大好きな彼は、道端で見つけた雑誌を拾ってきては、まるで宝物を見つけて来たように喜んで帰ってきます。彼と雑誌との繋がりは深いもののようです。実は、この雑誌のお陰で仕事をやりこなすようになったのです。
作業所では、つきしろ学園で週三回(水、木、金)、アルミ缶分別作業を行っています。その日が来ると自ら、「今日は、アルミ缶行こうね」と声を掛けてきます。月、火だと「アルミ缶、いつ行くの?」と、毎日でも行きたい様子。
なぜかと言うと、作業をすることが目的ではなくて、作業の後に山積みされた雑誌の中から、自分の好きな雑誌がもらえるからです。以前は、すぐ雑誌に走って行き、作業に手を付けるのが困難だったのですが、今では「アルミ缶終わったら雑誌もらおうね」と、自ら言って、分別したアルミ缶を運んだり、つぶしたアルミ缶を袋に入れたり、みんなと一緒に最初から最後までやり遂げられる程になりました。
これからも、作業所は、いろんな所に行き、多くの体験を通して、感じ、学びとっていきたいものです。
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大分類 | テキスト |
資料コード | 008454 |
内容コード | G000000769-0006 |
資料群 | 旧佐敷町(佐敷村)広報 |
資料グループ | 広報さしき 第293号(2001年12月) |
ページ | 5 |
年代区分 | 2000年代 |
キーワード | 広報 |
場所 | 佐敷 |
発行年月日 | 2001/12/10 |
公開日 | 2023/12/15 |