福岡県前原市の波多江小学校と姉妹校交流をしている佐敷小学校は、10月4日から7日までの4日間、児童12人と引率5人で波多江小学校を訪問した。両校の交流は今年で満40年。節目の年とあって歓迎会も盛大に催され熱烈な歓迎を受けた。
姉妹校の縁を結んだのは沖縄が本土復帰する前の1961年。字佐敷出身の故・与那嶺蘇青氏、当時の校長の渡名喜元尊氏、それに前原市波多江区在住の三嶋丈夫氏のご尽力によるものである。以来40年間人は変わっていったが両校の交流の火は消えず、これまで、佐敷小学校から今回を含め6回、波多江小学校から5回の相互訪問と、学校あげての文通や作品交換を行い友情の絆を育んできた。
今回、佐敷小学校訪問団は、10月4日の午後1時30分に福岡空港に到着。空港では大勢の関係者の出迎えを受け、その足で福岡ドームを見学した。1日目は山の中腹にある景勝地の良いホテルで全員で一泊した。
2日目は前原市長を表敬訪問後、緊張の中、波多江小学校に到着。児童数1025人の熱烈な歓迎を受け歓迎会場の体育館へ入場した。
歓迎会では榊校長が「みなさんの訪問をずっと以前から準備し、お待ちしていました。思い出を作って、友情を深めてほしい」とあいさつ。交流会では「島唄」の大合唱や波多江小6年生が総合学習で調べた沖縄の歴史や風土についての発表があり、佐敷小学校からは勇壮なエイサーを披露し大喝采を受けた。
3日目は名所旧跡を見学。前原市民祭りに飛び入りでエイサーを紹介した。4日目はいよいよお別れ会。「ベストフレンド」を合唱したときには「涙がこぼれそうになった」と話す子もいた。体育館を出るときには、ホームステイ先の両親や子どもと肩を抱き合い、写真撮影に忙しくしていた。
子どもたちは、多くの関係者に出迎えられ、そして見守られ、空港まで見送られた4日間の日程は、人の情と温かさに触れ生涯忘れることのできない大きな体験をしたことと思う。
佐敷小学校校長前城文彦
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大分類 | テキスト |
資料コード | 008454 |
内容コード | G000000768-0008 |
資料群 | 旧佐敷町(佐敷村)広報 |
資料グループ | 広報さしき 第292号(2001年11月) |
ページ | 5 |
年代区分 | 2000年代 |
キーワード | 広報 |
場所 | 佐敷 |
発行年月日 | 2001/11/10 |
公開日 | 2023/12/15 |