はしかの流行阻止を!~予防接種率95%以上めざし~
健康は、他から与えられるものではなく、自分で努力して得るものです。自分を含めて、
子どもや家族の一人ひとりが、病気や伝染病にかからないように、日常生活の中で気をつ
けることは、大切なことです。
時々、「病気がはやっていないので、予防接種は必要ないのでは?」
という声を耳にしますが、そんなことはありません。予防接種で、国民が抵抗力(免疫)を
つけているから病気の流行が抑えられているのです。
町では、各種の予防接種を実施していますが、最近気になることは、以前の集団接種に比
較して、接種率が低くなっていることです。なかでも、麻疹(はしか)の接種率が低迷して
いて、とても気になっています。
〈麻疹は重大な病気〉
麻疹は世界中どこでも流行している伝染病です。誰でも一度はかからなければならないと
考えている人も多いのですが、ワクチンができて、一生かからずにすむようになりました
。
自然の麻疹は、子どもにとって重大な病気です。脳炎や肺炎を合併することがあり、今で
も命にかかわる病気です。平成10年には、県内で八人の子どもが麻疹の合併症で亡くなり
ました。県では、7月に「麻疹流行阻止緊急アピール」を出しました。現在、県内でも多
くの麻疹患者が入院し、流行の拡大長期化が懸念されています。この一年間で、1036人の
麻疹患者が発生しているそうです。また、入院者の80%が予防接種を受けてなかったとい
うことです。
〈接種率95%以上で流行阻止〉
県の麻疹の接種率は約69%。佐敷町は図のように3年間で約60%で、隣町村に比べても接
種率が低い状況です。この状況では、流行を抑えることは難しいです。
〈麻疹の症状〉
麻疹は、麻疹ウィルスの飛沫感染によって起こる病気で、伝染力が強いです。発熱、せき
、鼻汁、めやに、発疹を主症状とします。主な合併症として、気管支炎、肺炎、中耳炎、
脳炎があります。現在でも、全国で年間約50人の子が、麻疹で命を落としています。
〈早めの予防接種を!〉
予防接種では、これらの重い合併症は、ほとんどみられません。仮にかかったとしても、
軽い症状で病気を抑えることができます。ぜひ、1歳になったら予防接種を早めに受ける
ようにしましょう。
1歳前に保育園に入園させる場合には、10ヶ月頃に麻疹ワクチンを任意で受けることをお
すすめします。その場合、お母さんからの免疫の影響で、つきが悪い子もありますので、
定期接種と同じ時にもう一度受け直してください。また、兄弟が麻疹と診断されたときは
、その2~3日前にウィルスに感染してしまっているので、ワクチンを接種しても間に合わ
ないことが多いです。このような場合には、ガンマグロブリンを注射して発病を予防する
ことができます。
大人でも予防接種を受けていなかったり、麻疹にかかったことがない人は、積極的に麻疹
の予防接種を受けるようおすすめします。
麻疹だけでなく、他の予防接種も済んでいるかどうか、今一度お子さんの母子健康手帳を
確認してみましょう!
ダウンロード | https://docs.google.com/uc?export=download&id=1yGwY0rkFRRmQW7LQBxlvQ1PiJMjroAo1 |
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大分類 | テキスト |
資料コード | 008454 |
内容コード | G000000766-0019 |
資料群 | 旧佐敷町(佐敷村)広報 |
資料グループ | 広報さしき 第290号(2001年9月) |
ページ | 11 |
年代区分 | 2000年代 |
キーワード | 広報 |
場所 | 佐敷 |
発行年月日 | 2001/09/10 |
公開日 | 2023/12/15 |