女性のがんといえば、すぐ思いつくのが子宮がん。しかし、検診となると、「何となく恥
すかしいし、行きにくいわ」「がんと言われたら怖くて」と言われる女性は少なくありま
せん。
〈減少している子宮頸がん、増え始めた子宮体がん〉
子宮がんは、大きく分けて二種類、子宮頸がんと子宮体がんがあります。日本人の場合
、85%が子宮頸がんで、検診の普及等により、早期発見・治療ができ、死亡率は年々減少
しています。
一方、体がんや、同じ婦人科のがんで卵巣がんが、近年増えつつあります。
〈子宮頸がんってどんなもの〉
子宮頸がんの原因ははっきりとは分かっていません。性生活、出産と関係があり、ヒトパ
ピローマウィルの感染が関係していると老えられています。
がん組織が上皮内(粘膜)に限られている早期がんは、早期発見・治療により100%治ると言
われています。しかし、粘膜に限られていたがんがひろがり、それがだんだんと進行して
いくと出血が起こるようになります。初期の出血はわすかにピンク色のおりものがある程
度で、大出血することは殆どありません。
不正出血の原因は九九%以上が、がん以外の病気です。「あれっ?」と思ったら安心のため
、他の病気を見つけるためにも、早めに検査を受けましょう。
〈子宮体がんってどんなもの〉
子宮体がんは、不妊症や無排卵性月経のように、女性としての性をつかさどるホルモンの
失調と深い関係があると言われています。
近年、乳がんと同様に増えているのは、食生活の欧米化や、閉経の遅れといった内分泌環
境の変化が原因と考えられています。
閉経すると、婦人科検診を受ける人が少なくなります。体がんは、閉経後、発生の危険性
が高くなるので、閉経前後の出血は特に注意して検査を受けましょう。
〈子宮がん検診を受けるには〉
最も身近なのは、市町村で実施されている集団検診です。これは国で定めた老人保健法に
基づいて行われます。原則として30歳以上の人が対象となります。一般に「子宮がん検診
」は、子宮頸がんの検診(一次検診)のことです。
検診の結果、およそ100人に1人位が精密検査を勧められます。そして、一次検診の受診者
1300人につき1人位の割合で子宮頸がんが発見されています。
子宮体がん検診は、原則として子宮頸がんの一次検診を受けた人のうち医師による問診等
の結果、発病の可能性が高い人が対象となります。年齡五十歳以上、閉経以後、未妊婦で
月経不規則、のいずれかに当てはまる方、また医師が必要と認めた方が該当します。
〈検診はどうやって行われるの〉
一次検診では、問診、内診、細胞診が行われます。痛みはほとんどありません。検診結果
は、約1か月で分かります。一次検診の結果「精密検査」の必要な方は、早めに医療機関
を受診してください。
Q受診する時の注意は?
A受診は、月経と次の月経の間に行う方が良い。月経中でも検査はできますが、検査結果
が分かりにくい場合があります。
Q高齡者は受けなくていいの?
A子宮がんは、70歳以上の高齡者にも多く発症します。自分自身では異常に気づかないこ
ともあるでしょう。周囲の人も気にかけて、受診するようにしましょう。
ダウンロード | https://docs.google.com/uc?export=download&id=1k466T0B5o3jCo8Q5E010v3pNJ1FV6NO2 |
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大分類 | テキスト |
資料コード | 008454 |
内容コード | G000000763-0012 |
資料群 | 旧佐敷町(佐敷村)広報 |
資料グループ | 広報さしき 第287号(2001年6月) |
ページ | 10 |
年代区分 | 2000年代 |
キーワード | 広報 |
場所 | 佐敷 |
発行年月日 | 2001/06/10 |
公開日 | 2023/12/15 |