二十一世紀の佐敷町

山城　愛　(佐敷・１３歳)
　私は、佐敷町に、遊んだり買い物ができたりするところがあったらいいな、と思います
。わざわざ遠いところまで行くのはすごく疲れます。それに、近くにあったら、私の親も
めんどくさがらずに連れて行ってくれるからです。
　一番作って欲しいお店は、ツタヤみたいなものでビデオとかいっぱいあったらいいです
。前、とても見たかったビデオが一本しかないのに、二、三週間ぐらい借りられていて、
すっと借りられるのを待っていました。だから、ツタヤみたいなところがあったら、いい
なと思いました。
　本当は、こんなのがあったらいいなとか、たくさん思うけど、人がたくさん来て、車が
混んだり、車が通って排気ガスで空気が悪くなったり、佐敷の人はすごい大変になると思
います。
　海と山に囲まれている佐敷は、とても良いところだと思います。海は、遠くから見ると
すごくきれいです。でも、シュガーホールのところの海は、とてもゴミがいっぱいです。
　五年生の頃、シュガーホールのところの海のゴミ拾いをしました。前から、ここは汚い
と思っていたけど、ゴミ袋が一人では持ちきれないほどいっぱいつめたのに、二十袋以上
ありました。それにはとてもびっくりしました。　だから、これから佐敷の海が、ゴミ一
つない海になったらいいなと思いました。
　佐敷の自然を残すことも大事だけど、時々のんびりすぎて、退屈になるときもあります
。だから、遊ぶところも必要だと私は思います。いっぱい作ろうとは、言わないから、自
然を残しつつ、遊ぶところがあってもいいんじゃないかと思います。
　これから、佐敷町は、シュガーホールだけではなく、遊ぶところ、スポーツをするとこ
ろとかいろんなのをつくって、もっと人が栄えて、それでも、海や山、自然にあふれる町
になったらいいです。
お年寄りや子供からもここはいいねー、と言われるところになったらいいと思います。で
も、それには、いろんな問題があるかもしれないし、苦労するかもしれません。でもみん
なが頑張れば、とても良い町になるかもしれません。
　私達、子供が、二十一世紀の佐敷町を良くしていくと思います。もしかしたら、その前
にどんどん良くなっていくかもしれません。そのときは、子供が思った、こんなのが佐敷
にあったら、あんなのがあったらという考えが一つでも多く実現したら、この町に、明る
く、活気のあふれるいい町になると思います。
　二十一世紀の佐敷町が楽しみです。
未来への約束
仲里　梨奈(兼久・１６歳)
　「二十歳までに海を掃除して佐敷の海で泳ごうね。」「成人式の時にね。絶対に、絶対
にだよ。」と私は友達と約束をしました。
　中学一年生の時、私は初めて佐敷町の海を見ました。イメージをしていた青い海、透き
とおった水とは違い、家庭からの汚れた水、捨てられたゴミでいっぱいだったのです。
　汚い、なんとかしなきゃと思いながらも、一人で掃除する勇気がなく、もう三年たちま
す。学校行事の時だけ「みんなと一緒だからやる」っていうことしかできませんでした。
　しかし、今は少しずつ努力をしています。洗剤の量はできるだけ少なく使い、ポイ捨て
をしていません。佐敷の海だけのことだけではありません。地球全体のことも考え、トイ
レットペーパーは必す再生紙を使っています。
　佐敷の海に対する思いは、私や私の友人だけでなく、佐敷町民も心のどこかで「なんと

かしなきゃ」と思っているはすです。
　このような思いがあるから、今、「字ごとの海の掃除」や「地域での掃除」があるんだ
と思います。みんな、それぞれ海に対する思いがあるはすです。未来の佐敷町、佐敷の海
の青さをイメージしながら、一生懸命掃除をしているのです。
まだまだ参加者は少ないですけど、これからです。
　私のおばあちゃんがよく言います。
「ここの海はきれいだったよ」「もう、こんなにきたなくなって残念だね」と、おばあち
ゃんの顔が少しくもります。
　そして、私にいろんな話をしてくれるのです。私はその話を聞いていると、未来の佐敷
の海もきっと泳げたり、魚がたくさんいたらいいなあと思います。
　失われた自然をもとにもどすのは本当に難しいかもしれませんが、私たち人間のしたこ
とです。私は、自分の子供達が、きれいな海、澄んだ空気、空、みずみずしい山で、駆け
回ることができるようにしたいと思っています。
　だから、私は佐敷の海をきれいにすることから、行動を開始しています。