なんじょうデジタルアーカイブ Nanjo Digital Archives

今年は巳年

約2700百種も生息
蛇は爬虫類ヘビ亜目の動物で、トカゲと同じ祖先をもつといわれています。
体は細長く、四肢はありません。細い舌の先端は二またに分かれていてよく動きます。こん
な異様な外見から、蛇を嫌う人が多いようです。
蛇は温帯、熱帯、亜熱帯に多く生息し、アラスカ、シベリアなど寒い地方にもいます。全世界
に約2700種もいるといわれています。
蛇は悪者?神?
日本の神話に登場する蛇はヤマタノオロチ(八岐大蛇)といって、頭が八つ尾が八つ、体の長
さは八つの谷を越えるほどだったといいます。そのオロチが娘を食いにきて、スサノオノミ
コトという神に退治されたという話です。
一方、蛇は神格化され、聖書や神話にもしばしば登場します。
また、水の神として信仰されたり、家の守り神として家に住みつくのを喜んだりする例もあ
ります。

このように、蛇は悪者として恐れられてもいますが、神としてあがめられることもあり、い
ろいろな話が世界各地に伝わっています。
また、毒蛇が恐れられ、嫌われるのはもちろんですが、それを薬用に使う例もあり、強壮剤と
しても珍重されています。
蛇の絵に足を書きたす
蛇は、古くから人間とかかわりが多い動物だけに、蛇に関する故事やことわざもいろいろあ
ります。
「蛇足」。これはよく知られている言葉で日常会話にも使われていますが、こんな由来があり
ます。
昔、楚の国の役人が、蛇の絵を1番早く書いた者が酒を飲むことができるという競争をしま
した。一人がいち早く完成したのにもかかわらず、時間に余裕があったので足を書きたして
しまい、負けてしまったという話です。
そのことから、あっても意味のないもの、余計なことという意味に使われています。
「蛇の道はへび」も、よく聞くことわざです。「じゃ」といい「へび」といっても、呼び方が違う
だけで同じもの。同じ仲間のやったことならすぐ分かるという意味です。
「藪蛇」「藪をつついて蛇を出す」。しなくてもよいことをして、かえってよくない結果になる
ことです。
心豊かに暮らせる年に
「蛇穴を出づ」という言葉もあります。冬眠していた蛇が、春暖になって地上に出てくること
をいいます。
21世紀の始まりの今年は巳年。低迷していた景気から脱出して春を迎え、みんなが安心して
心豊かに暮らせる年にしたいものです。

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大分類 テキスト
資料コード 008453
内容コード G000000754-0002
資料群 旧佐敷町(佐敷村)広報
資料グループ 広報さしき 第282号(2001年1月)
ページ 2-3
年代区分 2000年代
キーワード 広報
場所 佐敷
発行年月日 2001/01/10
公開日 2023/12/15