なんじょうデジタルアーカイブ Nanjo Digital Archives

保健婦だより 心の輪が広がったよ 障害者と共に暮らす

「2000年心の輪を広げるミュージカルショー」と題して、第17回心の輪を広げる集いが、9月1日、シュガーホールで開催されました。
この催しは、南部保健所と開催地主催により毎年行われている、精神障害者の集いです。南部保健所管内の市町村や病院から、約600名が集り大にぎわいとなりました。
内容は、舞台発表を中心に、体験発表や演舞、ロビーでは、デイケア作品展示も行われました。
オープニングは、佐敷町メンバーによる開会宣言で開幕。「心の輪を広げよう」「花」をギターのメロディーにのせ、会場が一体となって歌声を響かせました。
当事者、家族の体験発表では、佐敷町からの発表もありました。
障害を抱え、いろんな壁にぶつかりながらも、それぞれの人生を歩み続けている。家族として共に悩み嘆いた日々、今は息子に感謝している。など、参加者も熱心に耳を傾け、当事者、家族に対する理解と共感を呼んでいました。
佐敷町有志による演舞では、保育園児、ボランティア、地域で活動されている人たちが、舞台に華を咲かせました。
市町村、病院でのデイケアメンバーによるミュージカルショーでは、内容や衣装に工夫が見られ、観て良し聴いて良しのショーを展開。舞台、会場とも笑顔でいっぱいになりました。
佐敷町あゆみの会は、共同作業所さしきの皆と「僕らはみんな生きている」の手話ソングを披露。
日々特訓を重ねた成果を、本番の舞台で発表することができました。
審査員による講評と各賞の発表では、皆ドキドキ。また明日からの生活に『やる気』という栄養ドリンクをいただきました。
その興奮冷めやらぬうちに「リズムに合わせてみんなで一緒に」のコーナーがスタート。レク指導士の声掛けで、体と頭を動かし、舞台への飛び入り参加もあるなど、楽しいひとときを過ごしました。
そして、次回開催地である与那原町ヘバトンタッチをし、フィナーレの幕を閉じました。
今回の集いは、当事者、家族をはじめ、民生委員や地域ボランティア、一般の方々が多く参加していたのが特徴的でした。また、シュガーホールならではの臨場感と一体感は、ショーの楽しさはもちろん、こころもち優雅な気分も味わえました。
この集いが、今回、佐敷町で行われたことで、多くの方々の協力と参加をいただき、障害者と共に暮らす地域づくりの輪を広げてくれたのではないかと思います。

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大分類 テキスト
資料コード 008453
内容コード G000000751-0011
資料群 旧佐敷町(佐敷村)広報
資料グループ 広報さしき 第279号(2000年10月)
ページ 11
年代区分 2000年代
キーワード 広報
場所 佐敷
発行年月日 2000/010/10
公開日 2023/12/14