なんじょうデジタルアーカイブ Nanjo Digital Archives

母の日コンクール 優秀賞作品

わたしのお母さん
馬天小4年  知念佑奈

 わたしのお母さんは、ふつうのお母さんの何倍も忙しい毎日です。
7歳の妹が、心臓が悪いうえに、さらに知恵遅れなのです。前に知能検査をした時、 「2歳半くらいの知能」と言われました。あっちこっちへ走りまわり、一分も目が離せません。それに、車の通る道には飛び出すし、高いところにも登るし、大変です。
 妹が小さい頃、病院で入院している時は、お母さんが一日中付いていないといけませんでした。夜は寝るところがないので、妹が寝ているベッドのそばのソファーで、寝ていたそうです。その入院は、4年くらい続きました。お父さんが、仕事が休みの日に、代わりに妹を見てくれる時だけ、お母さんは家に帰れました。
 今では、妹も退院して、家にいます。でも、お母さんは妹に付きっきりです。危険なめに合わないようにしたり、心臓に負担にならないように、一分も休まりません。
 お母さんは、妹が起きているときには、安心してトイレにも入れません。でも、お母さんは、つらい顔やいやな顔など見せません。わたしは、妹を1時間見ただけでもクタクタです。
 お母さんが好きなことは、家に花を飾ることです。特にお母さんが好きな花は、コスモスです。お母さんが言うには、 「コスモスは、いつでも咲いているし、かわいいし、心が安まるから。」と言っています。
 お母さんは、お花をいけるのには、1時間ぐらいもかけます。お花をいけている時のお母さんは、とてもきれいです。わたしがそばで見ていると、お母さんが、 「どう、きれい。」と聞きます。わたしは、 「うん、きれい。お母さんじょうず。」と言います。そしてお母さんは、家のあっちこっちに花を飾ります。わたしは、そんなお母さんが好きです。
 妹も、このごろ、テレビの前で歌ったり、踊ったりします。 「入院していた頃がウソみたいね。」とお母さんがニッコリしています。
みんなお母さんが、頑張ったおかげと思っています。わたしもなるべく妹の世話をやってあげて、お母さんが少しでも、休めるようにしてあげたいと思います。
 お母さんは、今、妹の世話でとても大変なのに、自分のつらさなど一言も言わずに、毎日頑張っているお母さんは、世界-、素晴らしい人だと思います。
 自分のやりたいことは、みんな後まわしにしても、家族のために、一生懸命のお母さん。私も、わがままを少しでもなおして、お母さんのようになりたいです。

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大分類 テキスト
資料コード 008453
内容コード G000000748-0034
資料群 旧佐敷町(佐敷村)広報
資料グループ 広報さしき 第276号(2000年7月)
ページ 16
年代区分 2000年代
キーワード 広報
場所 佐敷
発行年月日 2000/07/10
公開日 2023/12/14