文化協会俳句教室1月例会より。選者　山城青尚

夫の客子の客宅あり屠蘇を酌む　真栄城佐月
初糶や宙に飛び交ふ指サイン　与那嶺末子
冬深しいつしか酒はお湯わりに　幸喜正吉
号令の轟く消防出初式　山城百合子
2000年骨太に記ず年賀状　前城守人
元朝や堆朱の龍の眼の光　儀間博昭
ミレニアム夢の字太く筆始　崎間恒夫
甘蔗刈りや親の髭面近付けり　富永信
ホットケーキにバターたっぶり乗せにけり　垣花和
三日はやテレビで報ず首里城　城間睦人
辰年や白髪を染めて初句会　照喜名喜美江

※選者吟※
普天間の風のすさむや聖樹立つ　山城青尚