十二支の五番目の干支である辰〈たつ〉は、十二支中のただ1つの空想上の動物です。一般には「竜」と書き、「タツ」または「リュウ」と呼ばれています。
竜の伝説は世界各地に分布しており、さまざまな形で伝えられています。
その姿は、おおむねヘビやトカゲのような体に、角をもったもうきんるい猛禽類か猛獣の頭、それに翼を組み合わせた形で書かれています。また、竜の性格や役割も、悪役になったり、神聖な動物として扱われたりと、地域によってさまざまです。
世界各地に伝わる神話の中の竜
英語やフランス語ではドラゴン(dragon)と呼ばれる竜。ヨーロッパの神話では、暗黒の化身のように扱われ、英雄や神々に征伐される話が残っています。
インドでは、竜はヘビを神格化した半蛇半神として扱われています。雲を呼び、雨を降らせる力があるとされ、雨によって五穀豊穰をもたらすと信仰されています。中国では麒麟、鳳凰、亀とともに四霊と呼ばれています。
竜は淵にすむ神秘的な動物で、水や雨に関係するとされています。また、竜は天子のシンボルとされ、天子の顔を竜顔などと表現していました。
水や雨をつかさどる竜神・水神のシンボル
日本では竜は神聖視されており、古代神話にも竜が登場しています。
『古事記』と『日本書記』には、トヨタマヒメの産屋での変身をヒコホホデミノミコトが見るくだりがありますが、古事記では八尋のワニになったとあり、日本書記には「竜となりぬ」と記されています。
また、竜は雲を呼び雨を降らせる神として古くから信仰されており、日本各地に竜神・水神として残っています。
困難を乗り越えて躍進する年へ
「竜」のつく言葉では、「竜頭蛇尾」「画竜点睛」「登竜門」など、中国の故事に由来する言葉がよく知られます。
「登竜門」は、黄河上流の急流の峡谷、竜門をのぼりきった魚が竜に変わったという伝説から、成功への一歩となる難関という意味があります。
辰年にあやかって、今年は難関を突破し、飛躍の年にしていきたいですね。
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大分類 | テキスト |
資料コード | 008452 |
内容コード | G000000738-0001 |
資料群 | 旧佐敷町(佐敷村)広報 |
資料グループ | 広報さしき 第270号(2000年1月) |
ページ | 2-3 |
年代区分 | 2000年代 |
キーワード | 広報 |
場所 | 佐敷 |
発行年月日 | 2000/01/10 |
公開日 | 2023/12/14 |