なんじょうデジタルアーカイブ Nanjo Digital Archives

保健婦だより 糖尿病をコントロール

~上手に付き合う糖尿病~
「8年程前タバコをやめてから体重が20㎏増え、84㎏になっていた。でも3年位前に何もしないで10㎏痩せた。その頃から糖尿病の始まりだったのでは…」と話すのは、字佐敷の照喜名朝榮さん(47歳)。

〈集中力がなくなって…〉
体が疲れやすく、だらだらする事が多くなって、家族や周囲の人からも「おかしい」と言われていました。そこで昨年、初めて住民検診を受け、糖尿病を指摘されました。
病院を受診したら、医師から先ず体重を落とすように言われました。当時の体重は73㎏、早速1600キロカロリーの食事療法と、1日1万歩のウォーキングによる運動療法を始めました。
最初の1週間、禁酒したのでお酒が夢に出てきました。また、悪いこともしていないのに何故自分だけが…と思うと、涙が出ることもありました。糖尿病という病気についても、体重を落とせとだけ言われて、体の仕組みについてもわからず、不安もあり辛い日々でした。でも、教育入院してみて、病気のこと体のことがだんだんわかるようになり、安心して食事、運動療法に取り組めるようになりました。
1カ月後「この調子なら薬を飲まずにいけますよ。」と医師に励まされ、3カ月後には、目標体重64㎏を達成し、検査値も異常なしになりました。

〈一生付き合う病気〉
以前は、仕事柄外食の機会も多く、体を気をつけることもありませんでした。また、頭もはっきりせず、もやもやした感じがありました。でも今は体も軽く、頭の中も霧が晴れたようにすっきりしています。寝起きも良く、やる気も集中力も出て、仕事もはかどるようになりました。
今までは体をいたわることをしていなかったんですよ。反省しています。
妻と一緒に食事療法とウォーキングをやるようになって、妻も10㎏減量しました。糖尿病のおかげで家族も健康になっています。また子ども達からは、毎日頑張っているので「父はえらい、すごい」と言われています。
医師からは糖尿病の優等生とほめられています。これも妻の協力のおかげで、感謝しています。しかし、検査結果が正常でも治ったのではない、一生付き合う病気だ、と言われているので、これからも食事、運動療法を続けていくつもりです。
〈早めの気づきがカギ〉
「糖尿病予備軍は多いと聞いているので、集中力がなくなったり、体が疲れやすい、手足のしびれ、口の渇きなどの自覚症状のある人は要注意ですよ。」と照喜名さん。
一生薬を飲み続けなければならないと思って、まだ大丈夫とつい受診を怠りがち。自覚症状がなくても「尿に糖がでています。」など言われたことのある方も、念のため様子を見ていきましょう。自分自身の体、いつまでもいたわっていきたいものですね。

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大分類 テキスト
資料コード 008451
内容コード G000000723-0012
資料群 旧佐敷町(佐敷村)広報
資料グループ 広報さしき 第259号(1999年2月)
ページ 10
年代区分 1990年代
キーワード 広報
場所 佐敷
発行年月日 1999/02/10
公開日 2023/12/14