なんじょうデジタルアーカイブ Nanjo Digital Archives

-第3次総合計画づくりに着手。計画期間は2000年から10年間-

未来を開くまちづくり、主役はあなたです ゆとり豊かさ夢ある町めざし

「まちづくり」ってなに?
まちづくりは、地域を住民が住みたいと思えるようなところに変えていく「創造・保全・修復していく」ことだといわれています。
全国的にも、21世紀に向けての都市・環境・人間のあり方が問い直され、心の豊かさを求める「ゆとり」が私たちのまちづくりに望まれています。本町においても地域の個性、独自性の再確認から出発し、より魅力ある地域づくりを「まちづくり」と称して行っているところです。
ところで、まちづくりには教育、文化、福祉、公園や道路の建設など様々な分野があり、それを効果的に実現するための色々な計画が存在します。これらの計画は、おのおの独立しているものではなく、町のあるべき将来像を実現していくための計画として総合的な計画のもとで検討され、実施されているのです。
つまり、それらの計画の親分的役割をはたしているのが、総合計画と呼ばれる計画なのです。

総合計画とは
総合計画というものがどういうしくみなのか説明しますと。
専門的知識を持った方や地域の事業所の方、行政にたずさわる人達が、「佐敷町の魅力をどうすればひきだせるか」「住民にここに住んでよかったと思われるまちにしたい」ということで審議し定めた、基本構想という将来のまちの理想像を定めておく計画。将来の目標を実現するための施策を定めた墓本計画。より具体的に事業の実施時期や予算の指針となる実施計画の3部門からなる計画です。
地方自治法第2条第5五項では、「市町村は、その事務処理にあっては、議会の議決を経てその地域における総合的かつ計画的な行政の運営を図るための基本構想を定め、これに即して行うようにしなければならない」と定めています。
要約すると、この計画は「まちづくりのための方向や対応策を示すみちしるべ」といえます。

「まちづくり」は皆の力で
今回取り組もうとする計画は、図の1番上の部分の基本構想と2番目の基本計画であり、それだけにたいへん重要なものです。
これまで各種事業を進める場合には地域の事業所や行政、専門的知識を持った人の3者が協力していくことの必要性が叫ばれていました。これからの「まちづくり」の場合は更に計画の段階から「地域に住んでいる住民」がまちづくりの主役として登場してもらわなければなりません。
佐敷町の取組みにおいても町民、事業所、行政がそれぞれの役割を果たすとともに、一体となって英知を集結し、創造性を発揮できるよう色々な町民参加の方法を提案していきたいと思っています。

「あなた」の力が欠かせません
「私はまちづくりについては何も知らない。私にできることは何もないのではないか?」と思っておられる方が多いのではないでしょうか?
まちづくりは、人でやれば1人のまちづくり」ができますし、3人でやれば「3人のまちづくり」はできますが、自ら限界があります。まちづくりに「多くの人が集まり、多くの人が参加する」ことにより「いきいき」とした佐敷町が実現できるのです。総合計画の役割
総合計画には、次のような役割があります。
(1)計画的な行政運営としての指針。
(2)町民・企業などの活動への指針。
(3)国・県などが尊重すべき指針。

総合計画策定
総合計画策定にあたっては次のようなことに配慮します。
(1)総合性の確保
(2)実効性の確保
現在の行財政制度を踏まえ、実現可能な計画を目指します。
(3)上位計画との総合性
国、県、広域行政圏、周辺市町村等との関係を考慮した計画とします。
(4)地域特性の反映
町の持つ自然的・社会経済的特性を反映します。
(5)創造性への配慮
町民が住みつづけたいと願う夢と創造性と工夫にあふれた計画とします。
(6)親近性への配慮
町民にわかりやすく、親しみやすい計画を目指します。
(7)町民参加の推進
町民ニーズに適切に対応できるよう町民参加の推進を図ります。
(8)職員参加の推進
町の職員が1人でも多くの計画策定過程へ参加することで、計画の実現性を高め優れた創意工夫等を生かした計画とします。

町民参加の計画づくり
将来に向けたまちづくりには町民の皆さん1人ひとりの意見、要望を把握しできる限り反映させることが大切です。そのため次のような事を計画しています。
(1)町民アンケートや児置・生徒の将来の夢に対する作文、絵画の募集を行います。
(2)各自治会との懇談会、各種団体との意見交換、まちづくりシンポジウム等を開催します。
(3)町民の代表及び知識経験者で構成する総合計画審議会に基本構想の原案を諮問し、答申を得ます。

第3次総合計画の構成・期間
総合計画は「基本構想」「基本計画」「実施計画」で構成されます。
基本構想町の将来像を描き、それを実現するための基本方向を示すもので、基本計画、実施計画の墓礎となります。期間は10年。
基本計画基本構想を受けて、まちづくりを進めていく上での基本施策と主要な事業計画を示したものです。前期5年、後期5年の期間です。
実施計画実施計画は、基本計画で示した基本施策を具体化し、財政状況を勘案し事業を実施するためのもので、毎年度の予算編成の指針となります。期間は3年で毎年度ローリングを行います。

心の豊かさめざして
これから提案しようとしているまちづくりは、やさしさや思いやり、楽しさをめざした
ハート志向のまちづくりです。
従来のハード志向で考えていたまちづくりに対して、今回の総合計画でのまちづくりは、生活の視点や女性、社会的弱者に目を向けながら「まちづくり」を、皆さんとともに考えてまいります。
町民参加の方法や計画に対するアイデア・要望がございましたら町企画財政課までお寄せ下さい。
℡947-6234

ダウンロード https://docs.google.com/uc?export=download&id=1LlqDu5wQ70Aru7GlLhbHvofviAAs9Ql2
大分類 テキスト
資料コード 008451
内容コード G000000719-0007
資料群 旧佐敷町(佐敷村)広報
資料グループ 広報さしき 第255号(1998年10月)
ページ 6-7
年代区分 1990年代
キーワード 広報
場所 佐敷
発行年月日 1998/10/10
公開日 2023/12/13