なんじょうデジタルアーカイブ Nanjo Digital Archives

保健婦だより 健診を受けたあとで

~守ろう健康・生かそう健診~

健康診断は、生活習慣病をはじめとした体の異常の有無を発見したり、自分の健康状態を知るよい機会でもあります。

〈健診で何がわかるの?〉
健診で行われる検査は、体の中に病気の兆候があるかないかを大づかみに判断するスクリーニング(ふるいわけ)検査です。

〈正常値は柔軟性をもって〉
正常値というのは、一般に健康であると考えられている人々の年齢や性別に相応した平均的な数値です。検査値にも個人差があります。他人の成績と比べ自己診断したりせず、医師の指示に従いましょう。

〈健診結果の生かし方〉
―要精検と言われたら―
「疑わしいところがあるので、もう少し詳しく調べてみましょう」 ということで、病気と診断されたわけではありません。たまたま検査をした日の体調が悪く、結果に影響していたということもあります。かりに病気が見つかったとしたら、早期発見、早期治療につながります。
―自己管理の指標に―
今回は、異常なしと言われた人も、より健康な状態を維持するために健診の結果に注目していってください。
〈これってホント?〉
Q尿糖が出たら糖尿病?
Aそれだけでは、糖尿病とは判定できません。食後や激しい運動の後などに尿糖がでることもあります。
Q高血圧と診断されたら、薬を一生飲み続けないといけない?
A個々人の状態によって異なります。食事療法によって血圧がコントロールでき、薬を止めることができる人もいます。自己判断は禁物です。

〈がん検診は必要ない?〉
住民健診では、肺・胃・乳・子宮・大腸がんの検診が行われています。最近『がん検診の有効性に疑問』という議論がありました。 がんについては、一次予防だけでは、対策が十分ではないことから、早期発見、早期治療を図る検診が重要なのです。
確かにがん検診には、効果の限界や起こりうる不利益があります。
・検診では発見されにくい病型がある。
・リスクの高い人が受けない。
・発見されるのでなはいかという極度の不安等。
受診すべきかどうか、また、より自分に合った検査法で、かかりつけ医に見てもらう方がいいなど、受診者自身の選択も必要といえます。
日々の健康管理と定期的な健康チェックでいつまでも若く元気に過ごしましょう。

「判定」の意味
「判定」には、ふだんあまり聞き慣れないことばが使われますので、その意味を確認しておきましょう。

「異常なし」「初見なし」「正常」
問題となるような異常は認められませんでした。(あるいは)軽度の異常かありましたが今までどおりの生活を続けても問題がありません。

来年もまた「異常なし」となるように積極的に健康管理に励みましょう。

「要指導」
今は病気ではありませんが、放っておくと発病するおそれがあるので、医師の指導を受けてください。

かかりつけのお医者さんに相談して、日常生活の指導を受けましょう。

「要精検」「要再検」検査の結果、異常が認められたので、それが本当に病気の兆候なのかをさらに詳しく調べる必要があります。指示に従ってもう一度検査を受けてください。

再検査の結果、「異常なし」になることも多いので取り越し苦労は不要です。でも、放ったらかしはダメですよ。

「要経過観察」「要観察」
しばらく経過を見てから再検査しましょう。

問題となった点を改善するよう健康管理をして、一定期間がたったら再検査を受けて成果をチェックしましょう。

「要医療」
検査の結異、病気が見つかりました。
すぐに治療を受けてください。

一日も早く治療を受けましょう。早期回復には早め早めの対応が大切です。

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大分類 テキスト
資料コード 008451
内容コード G000000717-0006
資料群 旧佐敷町(佐敷村)広報
資料グループ 広報さしき 第253号(1998年8月)
ページ 6
年代区分 1990年代
キーワード 広報
場所 佐敷
発行年月日 1998/08/10
公開日 2023/12/13