町社協の進める新しい隣組制度
住み慣れた地域でずっと暮らしていきたい…。お年寄りだけではなく、多くの人が望んでいることのようです。社会福祉制度が、在宅福祉へと向かっている現在、よりきめの細かい在宅福祉サービスが求められています。
佐敷町社会福祉協議会では、要援護者を地域で支える隣組制度=小地域福祉ネットワーク事業を始めました。
同事業は、援護を必要とするお年寄りら(要援護者)に、自宅にいながらの福祉サービスを提供する事業。地域のボランティア(協力員)がひとりひとりを訪ね、温かい言葉などをかけようというものです。
対象(要援護者)は、ひとり暮らしのお年寄り、老人世帯、身体障害者など。「見守り活動」「仲間づくり」「援助活動」の3本柱できめ細かなサービスを行っていく予定です。
この事業は、従来の県や役場や社協など、公的機関の福祉制度を補うもの。地域住民の助け合いの心を生かし、ボランティア精神で支えあう地域づくりを重点に置いています。
近隣住民が、温かい心で支えあい、お年寄りが自立した生活をおくる、新しい隣組制度で豊かな地域社会をめざします。
見守り活動
寝たきりなど要援護者のいる世帯、生活力が落ちてきたひとり暮らしのお年寄り・障害者などの要援護者1人に対して、4~5人の協力員を配置。毎日、協力員の誰かが要援護者宅を訪問。話し相手になったり、生活や健康上の変化がないか見守り、変化があれば、民生委員などに連絡をするなど、適切な処置をとる活動。
仲間づくり
元気ではあるが、集まりに参加しないお年寄りや障害者がいる場合、協力員などが声を掛け合い、集まりや食事サービスなどに参加させ、仲間づくりを進める活動。
援助活動
外出介助(通院・買物)、身辺介助などの日常的で、比較的軽微な援助をおこなうなど、具体的に生活支援をする活動。
現在、津波古・新開・新里・兼久・佐敷・仲伊保・つきしろで、小地域ネットワーク活動が始まっています。今年度中には、小谷・手登根・屋比久・外間・伊原・冨祖崎でもスタートする予定です。
これからますます高齢化社会が進み、量的にも質的にも水準が高い在宅福祉サービスを確保していくことが必要になっていきます。
また、それには、家族や地域住民の方の協力が不可欠となっています。
ところが、少子化・核家族化が進み、家族や地域の「福祉力」が弱まってきている現在、単に近隣の助け合いというレベルではなくより綿密に支えることが求められています。そのためにも、この「小地域ネットワーク」が大切なのです。
戦前から培われ、温存されている隣組意識、親切な温かい思いやり社会がこの活動を通して維持され、更にこれを発展させることが期待されています。
現在、佐敷町の主な在宅福祉サービスのメニューには次のようなものがあります。
ホームヘルパー派遣事業…日常生活を営むのに支障がある65歳以上のお年寄りのいる家庭で、その家族が介護を行えないような場合に、家事や介護を手伝うホームヘルパーを派遣る事業。
日常生活用具給付事業…寝たきりの老人などに、特殊寝台等を給付することによって、日常生活の便宜を図ることを目的とする事業。
デイサービス事業…要援護老人を、小谷園にかよわせ、健康チェック、入浴、給食などのサービスを提供し、対象者の社会的孤立感の解消、心身機能の維持向上を図るとともに、その家族の身体的・精神的な負担の軽減を図ることを目的とする事業。
これらの在宅福祉制度の相談・申請は、福祉課在宅老人係まで。
電話番号947-6219
ダウンロード | https://docs.google.com/uc?export=download&id=1kKCQTpmdC2bWLUBRrNVFmkHcuKGQULSf |
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大分類 | テキスト |
資料コード | 008451 |
内容コード | G000000715-0002 |
資料群 | 旧佐敷町(佐敷村)広報 |
資料グループ | 広報さしき 第251号(1998年6月) |
ページ | 2-3 |
年代区分 | 1990年代 |
キーワード | 広報 |
場所 | 佐敷 |
発行年月日 | 1998/06/10 |
公開日 | 2023/12/13 |