音楽のすばらしさ
佐敷中学校2年 苗代慎吾
「音による表現」とは何でしょう。それは「音楽」です。僕は今、吹奏楽部に所属しています。一番音楽に関わりのある部活動だと思います。しかし、音楽は奥が深くて、僕は、まだ、その入口に立ったばかりです。“音”が人の心を変えるほどの力を持っていることをしったのは、つい最近のことでした。
いらいらしている時でも、楽器をたたき、吹き、演奏することによって、心が楽になり、いらいらしていた自分がばからしく思えてきて、いかりがふっと消えてゆくようでした。
僕が、今、一番“音楽”を通して、気持ちいいなあ、楽しいなあと思うのは、精いっぱい、自分なりの表現ができたと実感したときです。
僕の表現力というのは、プロにくらべれば一割もありません。だけどこの一割でもたい切にしてがんばっています僕は今、パーカッションというパートをうけもっています。パーカッションというパートは、太鼓をたたくという簡単に音を出せるものですが、それでも、とても難しく少しでもリズムが狂えば流れが止まるというほどです。
こんなパーカッションでも、マーチングなどの演奏をするとき、とても、目立ち、かっこよくなります。
会場のお客さんが、すごい声えんをするほどのリズムをたたいたり、いろいろなパフォーマンスをしたりします。
そんなとき、僕は、背すじが伸び、鳥はだが立ち、なみだまで、でてくることもしばしばあります。
僕は、こんな、すばらしい音を出すのが目標となっています。僕は、音楽と言葉は同じ、いえ、それ以上のものだと思っています。
人間は、自分の感じたことや考えてきたことなど、相手に伝えたいことを伝えるために言葉を使います。言葉は、コミニケーションの道具としてなくてはならないものです。
この言葉のおかげで、人類は、これほどまでに文明を発展させることができたのだと思います。
音楽も又、人間の生み出したすばらしい文化の一つです。音楽には、国境がありません。国の違い、人種の違いを越えて、人の心を打ちます。
さらに、すばらしい音楽は、時代を越えて残っていきます。その音楽を僕達は、表現しようと、思ってこの部活動でがんばっています。でも音で、自分の気持ちを表現するということは、とてもむずかしく、容易ではありません。
また、吹奏楽は、一人ではできません。演奏する一人一人の心が一つにならなければ、いい音は生まれません。「一人一人の表現」と「心のまとまり」これが僕達、部活の目標となっています。
音楽の楽しさはいろいろありますが、何といっても本番の演奏している時と、終わったあとの感げきは、いつになっても忘れられません、たった十分から十二分の間なのにいままで練習してきた、二、三ヶ月間の苦労、悲しみ、楽しさが、全部、よみがえるのです。この“苦労”“悲しみ”そして“楽しさ”が一致した時、言葉では、言い表せないものすごい感動が味わえます。
そして、その時、聞く人の心を打つこともできるのでしょう。
僕は、これからも、よい音をめざして、がんばって行きたいです。
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大分類 | テキスト |
資料コード | 008450 |
内容コード | G000000704-0014 |
資料群 | 旧佐敷町(佐敷村)広報 |
資料グループ | 広報さしき 第244号(1997年11月) |
ページ | 11 |
年代区分 | 1990年代 |
キーワード | 広報 |
場所 | 佐敷 |
発行年月日 | 1997/11/10 |
公開日 | 2023/12/13 |